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ニーズを抱えた世界とその支援のための基金

Caryn Lerner 1月 11, 2019
ブルックリン・ドライヴァー(右)は目に起こる複数疾病の合併症と診断され、普通の青少年なら誰でもやりそうな活動の多くについて、彼女の視力ではもう無理だと言われました。LCIFとライオンズと彼女自身のたゆまぬ努力により、彼女はこの困難を克服し、一時は不可能だと諦めかけたことを実現させました。

ブルックリン・ドライヴァーは16歳の誕生日に運転免許証を取得しました。17歳で、彼女はテニスチームのキャプテンを務めました。まだ10代のうちから、彼女はバックパッカーとしてヨーロッパの5か国を渡り歩き、情熱あふれる画家として、またトラップ射撃の上級者として活動していました。米国テネシー州ラファイエットで生まれ育った彼女にとって、18歳の誕生日を数か月過ぎた頃に下された、斜視、近視、弱視を含む目の合併症という診断を受け止めるのは容易なことではありませんでした。自動車の運転やスポーツを楽しむことなど、普通の青少年なら誰でもやりそうなことは、彼女の視力ではもう無理だと言われたのですから。

しかしライオンズが手を差し伸べたことで、ドライヴァーは直面した障害を全て克服しました。10年もの間、彼女はナッシュビル近郊にあるヴァンダービルト小児病院のテネシー・ライオンズ・アイセンターに月1回通い、自宅でも毎日の治療を欠かさず行いました。「ライオンズの支援と励ましがなければ、ここまで多くのことは成し遂げられませんでしたし、現在のとおり、世界をこの目で見ることもできなかったでしょう」と、ドライヴァーは当時を振り返ります。「ライオンズクラブ国際協会は、生活の中で起こる小さなことも大事にしてくれたので、私の人生が大きく変わりましたし、不可能だろうと半ば諦めていたことを実現してくれました」 

LCIFの50年にわたる濃密な歴史を通じて、ライオンズはこのグローバルな財団から継続的に交付金を受けています。

グローバルな財団が持つローカルな影響力
多くの地域社会において、失明者やそれ以外のさまざまな視覚障害に苦しむ個人への奉仕活動により、ライオンズは人々に広く知られています。ただし、先述のドライバーズのようなサクセスストーリーにおいてライオンズが果たした役割は、特別なものではありません。ライオンズの奉仕は、視野と視界の領域をはるかに超えて拡大を続けているからです。実際のところライオンズは、世界の各地で以下に挙げるリスクに直面している、最も弱い人々に対して快適さとケアを提供することに専心しています。

  • 視力保護
  • 青少年育成
  • 災害救援
  • 人道奉仕活動
  • 糖尿病対策
  • 小児がん対策
  • 食料支援
  • 環境保全

世界はニーズを抱えており、ニーズがあるところには、ライオンズがいます。ライオンズクラブ国際財団(LCIF)もまた、ライオンズとともにあります。数億人に希望と癒しを届ける、人生を変えるような取り組みに対して交付金を支給することで、全世界で140万人を超えるライオンズの奉仕活動を支えています。

ライオンズとLCIF:団結の力
LCIFは1968年以来、任務主導型で運営されている組織で、これまでの交付金は 10億米ドルを超えています。交付金の支給が実現しているのは、ライオンズクラブ会員、パートナーシップを確立している企業、国家政府、財団、そして疾病や災害、その他の破壊による被害を受けた人々に対して奉仕することに情熱を傾けている人々からの寛大な支援によるものです。LCIFの50年にわたる濃密な歴史を通じて、ライオンズはこのグローバルな財団から継続的に、以下の目的で交付金を受けています。

  • 視力を守る
    • 910万件の白内障手術を実施
    • 2億7000万人の河川失明症の治療を実施
    • 300万人の眼科医に対して研修を実施
  • 子供たちの生活を刷新
    • 100か国以上で1700万人超の学生がライオンズクエストを通じて積極的な学習環境にアクセス
  • 災害援助の提供
    • 自然災害への対応策として1億3000万米ドルの交付金を支給し、食料、水、衣料品などの緊急物資を確保すると同時に、住宅や主要公共施設の再建などの長期的な取り組みも支援
  • 人命救助
    • 接種1億1000万回分の麻疹(はしか)ワクチンまたは麻疹風疹混合ワクチンを調達

確かに感動的な数字ですね。しかし、やるべきことは他にもたくさんあります。LCIFが現在展開中の主な資金獲得施策「キャンペーン100:奉仕に力を。」により、ライオンズは以下の分野に重点的に資金を拠出できます。

  • 視力保護、青少年支援、災害援助、人道支援の各分野に関連する奉仕のインパクト強化
  • 糖尿病との闘い
  • グローバル重点分野を拡大し、小児がん対策、食料支援、環境保全も包含

より多く学び、より多くを実行する
ライオンズは、ニーズがあると気づくと、その人たちに対して奉仕します。これが活動の中核です。ライオンズは活動に関してこのように考えています。ライオンズらしい行動です。ライオンズはその奉仕の第2世紀を迎えた際に、世界の中には救いを求めている人々がおり、そうした人々に関する行動と寄付を同時に行うことで、他人に対して善行を施す世界が実現できると考えました。

より多く学び、より多くを実行して奉仕のインパクトを強化する

ライオンズとLCIFは既に、視力保護、災害援助、人道奉仕の各分野を大きく発展させてきました。

Vision icon視力保護:キャンペーン100を通じて、LCIFは先頭に立ち、感染性の失明撲滅、回避可能な失明や視覚障害の削減、視覚障害者の暮らしの全般的な質の改善に取り組んでいます。 

視覚障害については、実に75%近くが、わずか1ドル程度の費用で予防可能、または治療可能です。ライオンズが長きにわたって継続している、目の健康やアイケアに関する世界各地での奉仕活動の詳細は、こちらをぜひご覧ください

Youth icon青少年:キャンペーン100を通じて、私たちは、質の高い教育や命に関わる医療サービスへのアクセス向上、別け隔てなく社会に参加し娯楽を楽しめる機会、積極的な育成プログラムなどを展開し、青少年に奉仕をしています。 

ライオンズクエストは、そうした育成プログラムの一例に数えられます。これは青少年向けのプログラムとして代表的なもので、社会性と情動の学習(SEL)という概念に基づき、学校という学習環境の活性化の促進を図っています。

今日では、ライオンズクラブ国際協会はSELの世界的なリーダーです。100か国以上で60万人超の教育者に対して実施するライオンズクエストにより、1700万人超の生徒に影響を与えています。こうしたインパクトに関する詳細は、lions-quest.orgをご覧ください。   

Lions Quest image

Diaster Relief icon災害援助:キャンペーン100を通じて、LCIFは自然災害がいつ、どこで発生した場合でもこれに備え、対応できるように、世界中のどこであっても、短期的な救済活動と長期的な地域の復興の両方に対する支援を提供し、災害救援活動に深いレベルから携わっていきます。

自然災害は深刻な破壊につながる場合があり、その結果、負傷者、死者、経済的損失などの損害がもたらされます。自然災害による死者は毎年約9万人を数え、自然災害によって何らかの損害を受けた人は1億6000万人にも上ります。こうした被害の規模に関する数字は今後増大する一方で、災害の発生数も毎年15%以上増加すると、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)は予測しています。

LCIFはこれまでに、防災関連の交付金を1970年からの集計で1億3000万米ドル拠出していますが、地域の復興を支援するライオンズの奉仕活動への支援を今後も継続します。

Humanitarian efforts人道奉仕活動:キャンペーン100を通じて、LCIFは高齢者、障害者、女性、孤児、その他社会的経済的に困窮して特別な奉仕を必要とする人々の独特のニーズに対応するプログラムをこれからも後援・実施していきます。

人道奉仕は、昔も今も私たちライオンズの活動の核心です。キャンペーン100により、ライオンズは広範な人道奉仕プロジェクトを継続できます。例えば麻疹や風疹の撲滅に関する活動、障がい者への支援などが挙げられます。さらには、リスクに直面して弱い立場にある人々への支援を目的とした革新的なプログラムも計画されています。

Group Eye Care

より多く学び、より多くを実行して糖尿病と闘う

Diabetes icon糖尿病対策:キャンペーン100を通じて、LCIFは世界的に流行を続けている糖尿病との闘いにおいて先頭に立ち、総合的な医療プログラムを展開してこの深刻な病気の予防を支援します。急速な拡大を続けている流行病の1つである糖尿病は、世界的に見ても主要な死因の1つとなっていて、失明や視覚障害の主な原因でもあり、女性の死因として6番目に多いものです。

キャンペーン100を通じて、LCIFは糖尿病に関する大規模な奉仕プロジェクトに資金を提供します。プロジェクトの目的は糖尿病予防、疾病管理、啓発活動などです。合わせて、糖尿病の流行の抑止を目指すライオンズの奉仕活動を支援するとともに、この疾患の診断を受けた患者の生活の質の向上を目的として、以下の活動に投資します。

  • スクリーニング検査とフォローアップ治療を組み合わせたアクティビティを大規模に展開
  • 既存の糖尿病キャンプ、リトリート、シンポジウムの拡大
  • 医療保健施設のインフラを拡張し、奉仕活動にアクセスできる患者数を増大
  • 人材育成と能力強化

より多く学び、より多くを実行して私たちのグローバル重点分野を拡大する

Childhood Cancer小児がん対策:キャンペーン100を通して、LCIFは、小児がん患者の世界の平均寿命を伸ばし、がんを患っている子供とその家族の生活を充実したものにするため、医療奉仕および社会奉仕を強化します。

2分に1人の子供が、がんと診断されています。小児がんの診断を受けた時点の患者の年齢の平均は6歳です。高所得国での生存率は80%ですが、世界の小児がん患者の約60%を占める中低所得国の子供の場合、生存率はわずか10〜20%です。キャンペーン100の後援を受けて、私たちは成功実績のあるプロジェクトを拡大して小児がんの診断と治療の精度、ならびに患者の生存率を高め、以下の取り組みへの投資を通して、ライオンズの奉仕活動を支援する計画です。

  • 発展途上国においての小児がんの治療活動の確立とその改善
  • 小児がんの検査、治療、研究で使用する主要な医療機器や研究設備
  • 家族が医療施設にアクセスするのに必要な自動車
  • 患者の治療中に使用する、家族向けの公共の宿泊施設、ならびに小児がん患者のキャンプが開催できる施設の建造

Hunger icon食料支援:キャンペーン100を通じて、LCIFは飢えに苦しむ人がひとりもいない世界を目指し、種々のリソースやインフラを拡大することにより、世界中で食料不足に取り組んでいきます。 

飢えは今なお、特に子供たちにとっては深刻で差し迫った課題となっています。キャンペーン100によって、以下の取り組みを進めることで、全般的な食糧事情の改善が実現できるでしょう。

  • フードバンクと給食支援センター流通施設の能力を向上させる、インフラと物流システム改善に対する投資
  • 業務用の冷蔵庫や冷凍庫の提供

Environment icon環境保全:キャンペーン100を通じて、LCIFは地域社会の環境衛生を保護し、生態系に対して、長期的かつ好ましい影響を与えるよう努力します。

今日最も深刻な環境問題としてまず挙げられるのは、森林伐採、気候変動、そして水不足です。世界的に見ると、少なくとも18億人が今なお、糞便で汚染された水を飲料水として使用し、人口の40%が水不足の影響に苦しめられています。LCIFは以下を実施します。

  • 必要に応じた、貯水タンク、井戸、ポンプなどの建設と設置
  • 学校や診療所等の公共施設を対象とする水浄化装置の確保
  • トイレが普及していない地域において、便器と必要な衛生設備の建設と設置

世界にはまだまだニーズがあります。しかし幸運にも、140万人以上の思いやりのあるライオンズが世界各地にいて、LCIFの資金提供を受け、人々の人生を変えるような取り組みに専念しています。そんなライオンズの下で、ボランティアリーダー、技術アドバイザー、スタッフがプログラムの展開や交付金の管理を行っています。チャリティ・ナビゲーターから7年連続で4つ星の評価を受けていることは、LCIFの効果、効率、透明性の証明です。

ポケットガイド、インフォグラフィックで分かる世界のニーズ、活動するライオンズをご覧になりたい場合は、LCIFのウェブサイトで会員情報センターのページにアクセスし、「キャンペーン100」をクリックしてください。

支援を求める声
Happy Kids image これまで100年以上、ライオンズは団結して奉仕に携わり、グローバルな基金からの支援を受けて、数百万人の人々の人生を変えてきました。そして今、#BE100(活動100周年)を誇りに、キャンペーン100をサポートしています

キャンペーン100により、ライオンズは視力保護、青少年育成、災害援助、人道奉仕の各分野での奉仕のインパクトを強化することができます。さらには、糖尿病対策に取り組んで有病率を抑制したり、診断を受けた患者の生活の質(QoL)の向上を図ったりすることもできます。加えて、グローバル重点分野を拡大し、小児がん対策、食料支援、環境保全も含めることができるようになります。詳細はlcif.org/BE100をご覧ください。

カリン・ラーナーは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のシニアコンテンツスペシャリストです。