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私の一生よりも長く:伝統を受け継ぐためのパートナーシップ構築

ジョーン・ケアリー 2019 年 05 月 06 日

人生は常に移り変わるもので、ある時点でとどまり続けることはできません。物事の優先順位は、ふとしたことで変わります。病気にかかることもあります。年齢も重なっていきます。やがて世を去る日が来ます。これは人生の厳しい真実です。人ひとりの生涯は、はかないものです。 

しかしパートナーシップは、もっと長く続けることができます。パートナーシップはひとりの人間よりも大きいのです。  

「必要な役割は、その時その時でどんどん変わっていくものです」と、米国ワシントン州のクララム・ベイ・セキウ・ライオンズクラブに所属するナンシー・メスマーは話します。彼女は2007年、夫であるライオン、ロイ・モリスと共に地元のWashington Clean Coast Alliance(ワシントン海浜清掃同盟)とのパートナーシップの構築に携わり、その関係を継続しています。なおWashington Clean Coast Allianceは現在、名称をWashington CoastSavers(ワシントン海浜保護隊)と改めて活動しています。「提携関係の絆は常に構築し続けないといけないのです」と彼女は付け加えます。  

CoastSaversの結成に最も大きな影響を与えたのは、ワシントン州内の僻地の海岸を清掃する小さなグループのリーダーを務めていた、シアトル在住のある環境活動家です。ある時その環境活動家はメスマーとモリスを訪ねてきて、病気にかかっていることを打ち明けました。彼が夫妻を訪ねたのは、同情してほしかったからではありません。もともと彼が始めた海浜清掃活動が継続されることを確かめたかったのです。

「私たちの取り組みはやめないでくれ」と言い残した彼の声を今も覚えていると、ナンシー・メスマーは語ります。

…ひとりで成し遂げられることも、たくさんあります。だけど、非常に大きな物事となると難しいでしょう

彼女も彼女の夫も、懸命に取り組むならば、ひとりで成し遂げられることがたくさんあることは承知しています。「ただし、非常に大きな物事となると難しいでしょう」と、彼女は付け加えます。

メスマーとモリスは、他のライオンズクラブメンバー、類似した趣旨で活動しているボランティアグループの代表者、オリンピック国立公園で管理にあたっている職員を招集して会合を開きました。「私たちは一堂に会し、その場に集まった全員で、互いの所属組織の間に主従関係は一切ないことを確認しました。そこで、同盟を発足させることにしました」と、現在は19複合地区の地区環境委員長を務めるメスマーは振り返ります。

それから12年後の今、毎年4月のアースデイに、ワシントン州の太平洋沿岸で1000人以上のボランティアが拾い集めるゴミは、3万4000ポンド(約1.5トン)超にもなります。たった1回のイベントで、これほどの量が集まるのです。9月には、彼らが提携している組織の1つである「Ocean Conservancy」が主催する「International Coast Cleanup」(国際海岸クリーンアップ)というイベントがあるので、クララム・ベイ・セキウ・ライオンズクラブは、地元のビジターセンターや郡当局と連携し、ファン・デ・フカ海峡西部の海浜清掃の運営を担当します。そして、作業終了後には参加したボランティア全員を、ライオンズクラブ主催のバーベキューに招待します。

「世界中どこでも毎日、貴重なパートナーシップを維持するため、こんな感じのことが行われています」とメスマーは指摘します。「ただし、そうしたプロジェクトの活発で生産的な状態を維持するためには、永続きしそうで、かつ発展の余地があるパートナーシップを確保しておかなければなりません」「計画を立案し、目標を書き出し、目的を定め、コーディネーターを見つけてウェブサイトを構築するという一通りの手順をこなせばそれで終わりだと考える人もいます」とメスマーは続けます。「大仕事を成し遂げるには、その過程として継続的な努力が必要だと、私たちは認識しています。成すべき仕事は時によって大きかったり小さかったりするでしょうが、大切なのは継続することです」

あなたの所属クラブが 地元でパートナーシップを構築し 、より多くの成果を挙げられるようになる方法について学んでください。


ジョーン・ケアリーはライオン誌の編集補佐です。