地球の反対側であろうと、自分が暮らす地域であろうと変わりません。災害が場所を選ばないことを、ライオンズは知っています。全世界を対象とする災害援助プログラムを通して、LCIFは50年以上前から資金援助を提供しています。災害援助交付金を初めて拠出したのは1972年、サウスダコタ州ラピッドシティに対してでした。地域の人々が私たちの支援を最も必要としている時に、LCIFとライオンズがこれまでに長年どのようにその声に応えてきたのかを次に紹介します。
災害がいつどこで起ころうと、ライオンズは真っ先に駆けつけて支援します。ライオンズクラブ国際財団(LCIF)は全世界を対象とする災害援助プログラムを通して、ライオンズの活動を支援する体制を整えています。
1972年:米国の洪水
LCIFが最初に災害援助交付金を拠出したのは、サウスダコタ州のブラックヒルズ洪水で被災したラピッドシティの人々を支援した時で、地区5-SWにUS$5,000が授与されました。降水量が15インチ(380ミリメートル)にも達して道路が浸水し、川と化しました。その結果キャニオンレイクダムが決壊し、3,000名が負傷、1,335の家屋が倒壊しました。ライオンズは、この被災地にいち早く駆け付けて即座に洪水被災者への救援活動を行いました。
災害がいつ、どこを襲うかは予測不可能です。LCIFの災害援助活動に関しては、今も寄付を必要としている状況です。皆で力を合わせれば、ライオンズが必要とされる時に、いつでも駆けつけられるような体制を整えることができます。
2004年:インド洋の津波
2004年の最後の週に、近代史上最大級の壊滅的な自然災害が発生しました。かつてない規模の津波が南アジアを襲ったのです。この津波への対処として、タイ、インド、インドネシア、スリランカの4カ国で行われた長期復興活動に対して、LCIFは1,500万ドル超の資金を提供しました。マグニチュード9.1の地震で破壊的な津波が発生し、14を超える国で死者23万人以上、無数の建物が倒壊という被害が出ていたのです。LCIFの支援を受けて、ライオンズは4.000戸超の住宅に加え、地域の集会所、学校、孤児院なども再建しました。
2005年:米国のハリケーン
ハリケーン・カトリーナが米国南部の広範囲を破壊した時、LCIFはライオンズが結束して、壊滅的な打撃を受けた地域社会の再建に手を貸せるよう支援しました。アラバマ州、フロリダ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州での緊急援助活動と長期復興事業のために、500万ドルが拠出され、300万人と推定される被災者を救いました。この資金は学校の再建と設備、ライオンズ眼科診療所とアイバンクの復興や設立、障害者用の補助・リハビリ器具の提供、ライオンズ・キャンプの修理、その他の数々の事業に役立てられました。
2008年: 中国の地震
中国の中部で地震が発生し、ある村落が壊滅したことを受けてライオンズとLCIFは行動を起こしました。US$1,075,765の交付金を拠出して、150戸を超える住宅と3つの学校の再建を支援したのです。また、中国のライオンズは救援物資を寄付し、地元の人々による地域復興のプロセスに参加して、助けを求めている地域の人々を支援しました。
2010年: ハイチの地震
2010年に大きな地震がハイチを襲った時にも、LCIFとライオンズは直ちに行動を開始しました。LCIFは600万ドル以上を拠出して、被災者に支援と希望を届けました。LCIFの支援を受けて、世界中のライオンズが次のように救援活動を行いました。
- テント村を3カ所開設し、2,500人分の避難所と安全を確保
- 予想を超える清掃作業と主要インフラの再建を支援
- 住宅600戸を建設し、ろう学校に職業訓練の教室を開設
2012年:米国のスーパーストーム
スーパーストームと呼ばれた最悪の破壊的な超巨大ハリケーン、サンディがカリブ諸国と米国の東海岸を襲いました。LCIFがLCIF災害援助資金からUS$100,000の大災害援助交付金を提供したため、ライオンズは被災地ですぐに救援活動を始めることができました。
LCIFは大災害援助交付金に加え、志ある人々からハリケーンの被災地のためにと寄せられたUS$640,000の緊急援助金も併せて提供しました。こうした資金を使い、ライオンズは住居を失った人々に対して、食料、水、毛布、薬品、衛生用品のキットを届けることができました。
困っている人々を援助していたのは、被災地のライオンズだけではありませんでした。多くの献身的なライオンズが物資を送り、募金活動を行って LCIFの災害援助基金に寄付したのです。
2017年:プエルトリコのハリケーン
ハリケーン・マリアはプエルトリコにとって、80年余りの間に発生した暴風雨の中で最悪のものとなりました。そのわずか2週間前には、ハリケーン・イルマが島の北部をかすめて停電を引き起こし、100万人以上に被害を与えたばかりだったからです。LCIFは、この破壊的なハリケーンの発生後ただちにUS$100,000の大災害援助交付金を拠出し、プエルトリコで救援活動と地域の再建活動を支援しました。以下のビデオで、プエルトリコのライオンズが実践した、希望と癒しのストーリーをご覧ください。
2018年:インドの洪水
インド全土では洪水による死者が400人を超えており、100万人超の人々が自宅からの避難を余儀なくされています。LCIFは2018年、US$100,000の大災害援助交付金を提供して、ケララ州に希望を届けました。この資金により現地のライオンズは食料や水など、当座の生活必需品を洪水や地滑りのために避難生活を送る6万人以上の人々に届けることができました。
2018年:日本の地震
北海道の南部に位置する胆振地域一帯がマグニチュード6.6の地震に見舞われました。北海道と青森県で強い揺れが観測されました。地震により北海道全域で送電線の切断が起こり、それに伴う停電で530万人の住民が影響を受けました。大規模な地滑りが起こって住宅が埋もれ、送電用のインフラも破損したため、停電はすぐには復旧できず、人々は不便を強いられました。北海道の住民の皆さんの生活の再建を支援する救援活動に対して、LCIFはUS$392,479の交付金を拠出しました。
2019年:バハマのハリケーン
ハリケーン・ドリアンで壊滅的な被害を受けたグランド・バハマ島やアバコ島などがあるバハマ諸島で、LCIFは、救援活動に取り組む地元のライオンズに対してUS$100,000の大災害援助交付金を拠出しました。数千人の人々が住む家を失いました。このハリケーンはカテゴリー5で、バハマ諸島での風速は時速185マイル(約300キロメートル)を記録しました。大西洋を襲ったハリケーンで上陸したものの中では史上最強のタイ記録です。
LCIFに寄付するには
私たちのクラブと現地の財団がいつでもお手伝いいたします。とはいえ、ニーズは個々のクラブが援助できる範囲を超えています。そのような時、私たちの財団LCIFとキャンペーン100が役立ちます。LCIFの使命についての詳細は、キャンペーン100 LCIF 奉仕に力をよりご覧ください。「キャンペーン100: LCIF 奉仕に力を」は、自然災害がいつどこを襲おうと、災害援助活動、防災、対応に積極的に取り組んでいます。
ビル・ハツォスは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のシニアマーケティングスペシャリストです。