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ライオンズ、マダガスカルでの視力ファースト継続20周年を祝う

ジェイミー・コーニグスフェルド 2019 年 05 月 10 日

白内障は世界的に、失明の原因の第1位に挙げられる病気です。こうした実情を変えたいと強く願い、マダガスカルのライオンズは20年以上前に視力ファーストプロジェクトを開始して、この問題に向き合っています。以来、ライオンズは目標達成に向けて、多くの実績を積み重ねてきました。

「私たちが支援した人たちが笑ってくれた時、その笑顔はまっすぐに、私たちの心に響いてきます」と、アンタナナリボ・ライオンズクラブ所属のライオン、アンジャ・ラミリソンは話します。「自分以外の誰かを助けたことで得られるこの満足感は、どんな大富豪でもお金で買うことはできません」

マダガスカル全土を対象として視力の回復と包括的な眼科医療の普及を目指す「ライオンズ・視力ファースト・マダガスカル」(LSFM)プログラムは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)の支援を受けていますが、このほど活動20周年を迎えました。

自分以外の誰かを助けたことで得られるこの幸福感は、どんな大富豪でもお金で買うことはできません



世界保健機関(WHO)によると、屈折異常、白内障、またはその他の眼疾患により何らかの視力障害に苦しむ人は、全世界で約13億人にも上ります。しかし実は、そんな視覚障害のうち80%近くは、回避可能です。眼鏡が1個あれば、視力が大幅に改善できるケースが珍しくありません。こうした状況にもかかわらず、数百万人もの人々が治療を受けないまま不自由な目で生活を送っています。

マダガスカルでは、人口の80%近くは1日の生活費がUS$1.90足らずという状態で、眼科を受診したり眼鏡を買ったりする経済的な余裕がないためです。白内障という大きな問題に加えて、屈折異常を矯正せずに生活を続けている人が大勢いるのです。子供を持つ親が視力を失うと、その一家は生計を立てられなくなります。働けないと、生活費を稼ぐことができなくなるからです。経済的に困窮することに加えて、失明や視覚障害がもとで他の器官に問題が発生する場合もあり、結果として寿命を縮めます。

問題が非常に深刻であることを認識し、マダガスカルのライオンズは「視力ファースト・マダガスカル・眼科センター」を開設しました。年中無休の体制で、眼科治療を必要とする人々のニーズに応えています。この眼科センターは、屈折異常の矯正など包括的な眼科医療の改善に注力しており、そこで製作された、手ごろな価格の眼鏡を提供しています。さらに、このセンターでは、一度失明した人が視力を回復させるための視力検査と白内障手術が行えるように、眼科医の研修も開催しています。

LSFMの20年に及ぶ活動の中で、この眼科センターは、視覚障害や失明に関する課題解決に向けて、大きな進歩を遂げてきました。主な実績は以下の通りです。

  • 77,794件の白内障手術を実施
  • 101,644個のメガネを配布
  • 602件の糖尿病網膜症の診断と治療を実施
  • 60人以上の眼科医に対して研修を実施

これほどの成果を挙げられたのは、LCIFの資金援助と53のライオンズクラブおよびレオクラブの支援があったからです。総括すると、LCIFはLSFMに対して交付金を7回授与し、その総額はUS$4,144,623です。

活動継続20周年を記念して、LSFMに関与したライオンズクラブとレオクラブはパレードと大規模な眼科検診を企画し、実行しました。また、そのイベントに引き続き、マダガスカル政府がLCIFの傑出した功績を称えて、LCIF職員に対してメダルを授与しました。

どのようにしてキャンペーン100が先頭に立って世界の感染性の失明根絶、回避可能な失明や視覚障害の削減、視覚障害者の全体的な生活の質改善に取り組むのかは、 LCIF.org/BE100をご覧ください。


ジェイミー・コーニグスフェルドはライオンズクラブ国際財団(LCIF)のマーケティングコンテンツスペシャリストです。