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新型コロナウイルス感染症大流行の最中に画期的方法で奉仕を続けるレオ

メリッサ・ナドゥ 2020 年 09 月 24 日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行の中にあっても、世界中のレオが、画期的な方法により地域社会における奉仕を強化し続けています。奉仕を安全に進めるための斬新なアイデアや刺激を求めている皆さんのために、以下のストーリーを紹介します。

世界中のレオは、新型コロナウイルス感染症の大流行の中にあっても、画期的な方法により地域社会における奉仕を強化し続けています。

オンラインでの資金獲得 ― トルコ
4月、トルコの118Y複合地区にある13のレオクラブはバーチャルコンサートを開催し、地域住民に配布する支援物資を購入する資金を調達しました。このオンラインコンサートは、トルコ語でジュークボックスを意味する「ムジク・クトゥス」と銘打ったもので、レオはチケットを販売し、その売り上げを活動資金にあてました。レオがトルコ人アーティスト3人に連絡を取ったところ、アーティストたちはボランティアで出演してくれました。レオはさらに地方自治体の行政担当者にも連絡を取り、救援物資を提供してくれる食品メーカーを紹介してもらいました。

「音楽は連帯の糧」というテーマのもとに開催したコンサートで4万8,008トルコリラ(米ドルで6,522ドル)が集まり、救援物資のパッケージ727個を購入しました。困窮している2,908人もの人々に届けることができたのです。このバーチャルイベントは、レオらしい独創的な資金調達のアイデアです。レオたちはすでにオンラインでコンサートのショーを発信しているミュージシャンと交流を持っていたり、特別な才能があって自らオンラインショーを発信していたりするからです。

腕立て伏せ100回チャレンジ ― ジンバブエ
ジンバブエのグレーター・ハラレ・レオクラブは3年前から毎年、学費や書籍代に困っている地元の学生を支援する募金活動を行っています。今年は社会的距離の確保(ソーシャルディスタンス)という制約がある中で、レオは創造性を発揮し、クラブのメンバーや地域社会の人々に呼びかけて「バーチャル腕立て伏せチャレンジ」を実行しました。このチャレンジは、腕立て伏せ(腕立て伏せができない人はスクワット)を連続100回行うというもので、完了できた場合を100ジンバブエドルとします。

腕立て伏せチャレンジに臨むレオライオンの男性

一度のチャレンジで行った腕立て伏せやスクワットが100回に満たなかった場合、参加者自身が残りの回数に相当する金額を支払わなければなりません。参加者が仮に腕立て伏せを連続10回しかできなかったとすると、その人は90ジンバブエドルを支払うことになります。日頃から体を鍛えている人はぜひ参加して、その力をこのチャレンジで見せてほしいという呼び掛けが行われました。結果として、チャレンジのビデオを送ってくれたレオ、レオライオン、地域の友人たちは合計30人に上り、学生の学費や生活費として集まった金額は総額11,530ジンバブエドル(35.80米ドル)に達しました。これは、募金と同時にメンバーの運動量も増やしたいと考えるクラブには最高のアイデアです。

Zoomを使ったビデオ会議で絵画教室を開催しているレオのスクリーンショット

絵を描くワークショップ ― インド
社会的距離の確保のため、授業をオンラインで行うケースが増えていますが、インドのDSアクテッド・ビーチ・レオクラブとジュフー・レオクラブに所属するレオは、自分たちのスキルを活かし、クラブの資金獲得イベントとして、絵画教室を開催することにしました。両クラブは、ビデオ会議サービス「Zoom」を使い、曼荼羅を描く場合の基本をテーマとした、3日間の絵画ワークショップを開催しました。各クラブのメンバーが交代で講師を務め、参加者に対して、曼荼羅の基礎、しおりの作り方、曼荼羅の文字の書き方などを指導しました。このワークショップには60人以上が参加し、11,350インドルピー(153.85米ドル)を集めたため、各地域で食料支援を行っているさまざまな団体に寄付しました。芸術的才能のあるレオにとっては、自分のクラスの指導者役を務める絶好の機会です。

フードドライブ ― オーストラリア
社会的距離の確保を目的としたガイドラインに従うため、オーストラリアのカテドラル・スクール・レオクラブは、校内でフードドライブの情報を拡散させる際、工夫を凝らさなければなりませんでした。フードドライブに関する情報の周知徹底を目的とした対面での集会や少人数の会議の開催は許可されないため、レオはこのイベントの宣伝活動を全面的にオンラインのみで展開することにしました。生徒向けの告知はオンラインで校内掲示板に投稿し、保護者向けの告知は同校のFacebookページに投稿しました。

寄贈された食料品の箱を前にしたレオの女性3人とレオ顧問

また、誰でも寄付する品物を持って来やすいように、集める箱は学校の受付と図書室に設置しました。こうすると、生徒たちには品物の集まり具合が一目瞭然なので、生徒たちも寄付できる食品を持ってきてくれるからです。レオが集めた食料品は合計で28箱分になり、ロナルド・マクドナルド・ハウス(マクドナルドが運営する重病の子どもを看病する家族のための宿泊施設)とタウンズビル・ドロップイン・センター(ホームレスなど社会的弱者の保護施設)に寄付しました。イベントの広報活動をどのように行うかで悩んでいるレオにとって、オンラインプラットフォームは、地域社会と直接つながる手段として役に立つでしょう。

2020年レオ・ビデオ・コンテスト#HopeConnectsを開催し、レオのストーリーを募集します。テーマは「世界的なパンデミックの中、レオはどのように奉仕を状況に適応させ、地域社会の人々とのつながりを保ち、人々に希望を与えているのか」です。広く伝えたいストーリーがある、という皆さんは、ぜひビデオをお寄せください。締め切りは2020年11月1日です。


メリッサ・ナドゥは、ライオンズクラブ国際協会の青少年プログラム上級スペシャリストです。