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Facebookを使ってライオンズの奉仕の手を広げる

Corina Castillo and Christy Kneisel 2019 年 09 月 30 日

セデフ・エンデ博士は、トルコのイズミル県にあるイズミル・ゲズテペ・ライオンズクラブの会長で、グローバル・アクション・チーム・ファシリテーターも兼任しています。エンデ博士が昨年の11月にFacebookで自身のページを見ていた時、子供たちの笑顔の写真がふと目に留まりました。そこで調べてみたところ、その子供たちは、ディヤルバクルの小学校教師、ハサン・カルタル氏の生徒であると分かりました。笑顔は、カルタル先生が生徒たちへの授業に情熱と創造性を注いだ結果、湧き起こったものだったのです。 

元医師として、またライオンズクラブ内のグローバル・アクション・チーム・ファシリテーターとして、エンデ博士はこうした状況で自分が取り組むべきことをよく承知していました。

カルタル先生は、生徒の学ぶ機会を教室の中だけに限定することはしませんでした。それどころか、カルタル先生は屋外の学校菜園で栄養と自然についての授業を行い、食用になる作物を育てることと、育てた作物を食べるための準備を教えていました。エンデ博士は好奇心をますますかき立てられました。カルタル先生のことをもっと知りたくなり、エンデ博士はFacebook経由で彼に連絡を取りました。彼女は次のように話します。「ハサン・カルタル先生と彼の仕事ぶりを知って、私はまずとても感銘を受け、先生と生徒さんたちのために何かしたいと思いました。私はすぐにカルタル先生に連絡を取り、何かお手伝いできることはないかと尋ねました」

エンデ博士が驚いたことに、カルタル先生が希望したのは、教室に置く立派なコンピューターやテレビではなく本、特に栄養に関する書籍でした。新品でも古本でもどちらでも構わないと彼は答えました。彼は、地域の人々が誰でも利用できる図書館を作ろうとしていたのです。実のところ、生徒たちを助ける活動だけに留まりたくないと、彼は考えていました。彼は地域の家族みんなを巻き込んで、家庭でとる食事の栄養価を高めることの意味を伝え、地域の人々に対する包括的なより良い支援をしたいと望んでいました。 

Books in classroom

写真: Hasan Kartal

行動に備える
医師の職を退いた後はライオンズクラブの会長を務め、この組織の中で飢餓の撲滅に注力していた立場として、エンデ博士はこうした状況で自分が取り組むべきことをよく承知していました。彼女は所属クラブ内のグローバル・アクション・チームとクラブ会員に対して、カルタル先生、彼の生徒たち、彼の地域社会の人たちへの奉仕を呼び掛けました。「ニーズがあるところに、ライオンズがいる」と心の中で唱えながら、エンデ博士は所属クラブの次の例会で、カルタル先生のプロジェクトを提案しました。クラブ会員はこのプロジェクトに取り組むことを即決しました。

こうして、イズミル・ゲズテペ・ライオンズクラブのライオンズは、プロジェクトの活動を始めました。皆でこのプロジェクトのために、本を購入したり探しに行ったりしました。本を購入するだけでなく、友人、家族、近所の人々に本の寄贈を呼び掛けたりもしました。栄養に関する書籍を中心に集めましたが、学校に置く子供向けの本なども含め、あらゆる種類の本を送りました。このプロジェクトのことを聞き、亡くなった夫の蔵書の一部を寄贈してくれた会員もいました。こうした活動を何カ月も精力的に続けた結果、努力は報われました。大型コンテナ5個をいっぱいにするだけの本が集まり、図書館開設に役立ててもらうため、ライオンズはカルタル先生にそれを送りました。 

Pamphlets

写真: Hasan Kartal

Facebookで伝えられた感謝の気持ち
数週間後、カルタル先生と彼の生徒たちはFacebookに投稿し、図書館を開くためにライオンズが貢献したことへの感謝を示しました。その投稿は、生徒たちが「皆さんのおかげでとてもうれしい」や「ディヤルバクルから愛を込めて」などのメッセージを書いた大きな紙を掲げている写真でした。カルタル先生は、自身のページに別の写真を投稿しました。彼が開設した図書館を生徒たちと地域の人々が訪れて楽しんでいる様子です。 

このプロジェクトが所属クラブ会員に及ぼした影響を振り返り、エンデ博士は誇らしげに、「会計年度2018~2019の中で最も感動的で印象深いプロジェクト」だったと話します。イズミル・ゲズテペ・ライオンズクラブの会員たちは、いつの日かこの学校を訪ねてカルタル先生と生徒たちに直接会いたいと願っている一方で、Facebookを使えばいつでも連絡を取り合えるという機会が用意されている今の時代に感謝しています。 

各地のライオンズクラブがFacebookをどう利用しているかの詳細は、Facebook上で「Lions Global Action Team」グループに参加すれば、このページから参照できます。


コリーナ・カスティーヨは、グローバル・アクション・チームのスペシャリストです。クリスティ・ナイゼルは、ライオンズクラブ国際協会でグローバル・アクション・チームのコーディネーターを務めています。