2022年11月のこと、インドのコルカタにあるライオンズ・カルカッタ・グレーター・ヴィディヤ・マンディール・スクール(Lions Calcutta Greater Vidya Mandir School)に通う5年生のソウミリ・クンドゥさんは、同校で実施している サイト・フォー・キッズ(SFK)の視力検査を受けました。ソウミリさんにはもともと、近視によるかすみ目の症状があったので、その状況を改善するために眼鏡をかけていました。視力検査の結果、近視が進み視力が落ちてきているため、現状に合った新しい処方箋が必要であることがわかりました。
ソウミリさんの父親であるデバシシュ・クンドゥさんは、彼女が学校から帰宅し、視力検査を受けたと父親に話したときのことを振り返ります。検眼医がソウミリさんに渡した処方箋で、近視の度数がマイナス1からマイナス2へと進んでいたと、彼女は父親に伝えました。そこまで近視が進んでいて、すぐにでも新しい眼鏡が欲しい状態だったのです。
幸い、サイト・フォー・キッズの支援を受けられたので、ソウミリさんは新しい眼鏡を無料で受け取ることができました。ソウミリさんの両親は毎年、このプログラムで娘の視力検査を行い視力の変化を知らせてくれることに感謝しています。また、校長も同様に、サイト・フォー・キッズで毎年、力づけられて新たな未来を切り開く生徒が増えていることに感謝しています。
カコリ・ゴシュ校長は、「生徒のためにこのような素晴らしいプログラムを用意できることを、私たちは非常に光栄に思っています」と述べています。「生徒たちは適正な視力を維持しなくてはなりません。勉強では、読んだり書いたり、周りのものを観察したりすることが大切ですから」
ゴシュ校長のこの言葉はまさに、サイト・フォー・キッズが開設された理由そのものです。2002年、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)とジョンソン・エンド・ジョンソン・ビジョンはサイト・フォー・キッズを共同設立しました。それ以来、サイト・フォー・キッズは世界最大級の規模で展開している学校単位の保健プログラムとして、ライオンズのボランティアや眼科医療従事者を動員し、低所得地域の学校で眼の健康のための包括的なサービスを提供し、4,200万人以上の子どもたちを支援しています。
ゴシュ校長は、サイト・フォー・キッズの支援を受けたことで3,000人以上の生徒の未来が変わった様子をずっと見守ってきました。このプログラムの結果、新しい眼鏡を受け取ることができたソウミリさんのように、一人ひとりの生徒の生活にどれほどの影響があるのか、学業成績や健康状態が改善されるのかを、校長は直接見聞きしています。
「視力を守る人々」(Meet the Vision Champions)は、ジョンソン・エンド・ジョンソン・ビジョンとの提携により運営しているサイト・フォー・キッズ・プログラムの20周年を記念し、このプログラムを推進している人々に焦点を当てる目的で継続中のシリーズです。
このブログは、LCIFマーケティング・チームの複数のメンバーによって執筆されています。