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ANZIトップ・クラブ奉仕アワード受賞・デンマン・ライオンズクラブ

ライオン キャロリン・ホール 2021 年 01 月 28 日

先週のブログ投稿では、2番目のANZIトップ・クラブ奉仕アワード最終候補であるオプナケ・ライオンズクラブと同クラブの事業を紹介し称えました。町を一周する総延長9キロメートルの遊歩道を造設する事業でした。今週はいよいよ、19/20年度のANZIトップ・クラブ奉仕アワードを受賞したクラブを紹介し称えます。201複合地区にあるオーストラリアのデンマン・ライオンズクラブです。

農家の人たちを始終笑わせ続けたコメディアンやダンスフロアでの生バンドの演奏など、大人向けのエンターテインメントもたっぷり楽しめました。

2019年、オーストラリアの南東部と東部は、1年中ひどい干ばつに見舞われました。デンマン・ライオンズクラブは、自分たちのコミュニティや周辺地域に暮らす農家の人々が苦労している姿を目の当たりにして、少しでも彼らの力になりたいと考えました。

デンマン・ライオンズクラブは12人の非常に献身的な会員で構成されています。それでも同クラブは、他のコミュニティやグループの人々の支援を受けながら、95軒以上の農家とその家族に、家畜の飼料、水、おもちゃ、食料や燃料のクーポンなどの贈り物を届けました。ライオンズの推定では、寄付された物資とクーポンの合計額は12万オーストラリアドル(米ドルで約85,647ドル)以上にもなりました。

2019年12月14日、近隣の町であるダボ、カシリス、ウラビー、メリワ、マーティンデール、ベラミ、ガンガル、ワイボン、ブンネン、ジェリーズプレインズ、そしてデンマンから農家の人々がやってきました。膨大な量の家畜の飼料、ペットフード、ペットボトルの飲料水、衣類、靴、化粧品、おもちゃなどがこの日に配布されました。農家の人々への寄付として、総額2万オーストラリアドル超のクーポンも集まりました。干ばつに苦しむ農家を支援する非営利団体「オン・ザ・バンドワゴン」のゲイナ・ハーヴェイ氏は、450俵以上の干し草を持って来てくれました。

この日はジャンピングキャッスル、フェイスペインティング、アップルボビング(水に浮かべたりんごを手を使わずにかじるゲーム)、シェービングクリームの塗り合いなど子ども向けのアクティビティもたくさん開催し、家族みんなで楽しめるイベントとなりました。加えて、「プルカダック」という同クラブオリジナルのアヒルのマスコットがあり、俳優が大きなその着ぐるみを着て登場し、子供たちを楽しませてくれました。サンタクロースも到着して棒付きキャンディを配り、子供たちは「サンタの洞窟」でプレゼントを選ぶことができ、ライオンズは終日無料でバーベキューを提供しました。

ある農家の人が、同クラブに次のようなお礼状を送ってきました。「私はあの日、両親を連れてきました。皆さんが父と母に『お孫さんへのプレゼントになるものをどうぞお持ちください』と声を掛けてくださったとき、両親は感激して泣き崩れてしまいました。家や土地を守るために貯えもすっかり使い果たしていたからです。特に母は感情が抑えられなくなったようで、家までの帰り道は70キロメートルあるのですが、その間じゅうずっと泣いていました。ありがとうございました」

その夜は、牡蠣やエビの料理など素晴らしいディナーが振る舞われました。さらには地元のケータリング業者デニス・オハラが、デザートの盛り合わせを届けてくれたのです。農家の人たちを始終笑わせ続けたコメディアンやダンスフロアでの生バンドの演奏など、大人向けのエンターテインメントもたっぷり楽しめました。中には、夫があんなふうに声をあげて笑ったのは2年ぶりだと明かした参加者もいました。その夜、農家の人々には帰り際に手土産として、地元のワイナリーであるホーリーデンとトゥーリバーズのワインと脚半分のハムが渡されました。

同クラブが干ばつの時期に農家を支援するのは、この時が初めてではありません。外出制限が課されていた時期に、同クラブのメンバーは月に1,500キロメートル以上もの距離を走り、農家の人々を訪ねて支援を届けてきました。同クラブは3年前から、クラブの所在地のコミュニティや周辺地域で農家の人々に食料やクーポンを寄付しています。被災した農家に配った食料の箱の数は700を超えています。

また同クラブは、ニューサウスウェールズ州政府の第一次産業省と地方土地サービス庁(Local Land Services)も支援してきました。こうした省庁の説明会の際に無料のバーベキューを開催しています。他のライオンズクラブや地区も、同クラブのこうした取り組みを快く支援していて、これまでに6万6,000オーストラリアドル超の寄付金がデンマン・ライオンズクラブに送金されました。地域での奉仕が認められ、デンマン・ライオンズクラブは5人の新入会員を迎えました。これは、クラブの地域社会での素晴らしい奉仕が、会員増強の原動力となることがよく分かる素晴らしい例です。

ANZIトップ・クラブ奉仕アワードへの応募に際して、デンマン・ライオンズクラブは、応募理由となったイベントを支援したすべての人たちに対して特別な感謝の意を表しました。オン・ザ・バンドワゴン、ライオンズ、イベントに参加してくれた40人以上のボランティアなどです。201N3地区内の全クラブを含め、干ばつ関連の取り組みを支援してくださった方々全員に同クラブは深い感謝の意を表明しています。ライオンズは次のように語ります。「私たちが支援を届けている農家の皆さんが涙を流して私たちに感謝してくださったり、お礼の手紙で感謝の気持ちを示してくださったりと、皆さんのやさしいお気持ちに接すると、私たちは本当に謙虚な気持ちになります。皆さんのやさしさによって、クリスマスを目前にしてもなお苦労を続けている家族の生活を変えることができました」

デンマン・ライオンズクラブの地域社会への目覚ましい貢献を私たちは称えたいと思います。わずか12人の会員で活動しているクラブが、農家が切実に必要としている奉仕を地域社会の内外で届けることができたのです。この活動は、ライオンズクラブが地域社会の人々、他のクラブや団体と協力すれば、地域社会に好ましい成果をもたらすことができるという、輝かしい実例です。

ANZIトップ・クラブ奉仕アワード最終候補の2番目のクラブを紹介した 先週のブログ投稿記事はこちらからご覧いただけます


ライオンのキャロリン・ホールは、ライオンズクラブ国際協会のGATフィールドスペシャリストで、主に会則地域7および3を担当しています。彼女はシカゴ・ウィンディ・シティ・ライオンズクラブのメンバーです。

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