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必ず解決するという決意

ジョーン・ケアリー 2019 年 12 月 07 日

現在、全世界の9人に1人が、慢性的な栄養不足に苦しんでいます。

ライオンズはそれぞれの地域社会の中で、食料事情の改善と健康的な食物を摂取する機会を増やすことにより、この現状を変える取り組みを懸命に進めています。

「子供が空腹のまま眠る日が1日たりともないよう、そして子供が朝から何も食べずに登校する日が1日たりともないようにしたいといつも心に刻みながら奉仕に臨んでいます」と話すのは、かつて地区ガバナーの職を経験し、現在はフィリピンのマニラ・アミティ・ライオンズクラブで会長を務めるルース・チュアです。

たった一度の食事では子供たちの生活を将来にわたって変えるほどの効果はないという認識に立ち、アミティ・ライオンズクラブでは、最も多く体重を増やした子供に、ささやかなごほうびを贈ることにしています。LCIFからの援助交付金を受け、ライオンズは子供たちの健康な体作り、生活習慣病や伝染病の予防、継続的な通学などの支援を続けています。

Manila Amity Lions Club feeding project

今ではマニラ・アミティ・ライオンズクラブの取り組みに、タクロバンシティ・ライオンズクラブも参加し、学校での給食プロジェクトをタクロバン市へも拡大しています。2013年のスーパー台風「ヨランダ」(台風30号)がもたらした壊滅的な被害により、多くの子供たちの家庭は収入を失い、漁業を営んでいた親たちは移転を余儀なくされました。そうした親たちの生活再建も支援したいと、チュアは考えています。

彼女は次のように説明します。「子供たちに日々の食事を与える役割を私たちがずっと担うことはできません。両親にも親としての責任を果たしてもらいたいです。ただし今のところは、とにかく子供たちを救いたいのです」

同じような取り組みは世界各地に広がっています。

インドでは、全国各地で毎日、1万9000人の子供たちに、ライオンズが無料で昼食を提供しています。地区321-A2では、1万400米ドルの予算で、インド全土の困窮している人々に穀物を無料で配布しています。大まかに言うと、1米ドルで3人分の食事がまかなえます。

東アフリカでは、ケニアにある地区411Aのライオンズがスウェーデンのライオンズの協力を得て、干ばつの犠牲者に救援物資を提供しています。レバノンでは、ライオンズが慈善目的の食堂を運営しており、数千人のお腹を満たしています。オーストラリアでは、地区201-V5で「Hunger Portfolio」(飢餓ポートフォリオ)プロジェクトが進行中です。これは、ライオンズが地域の人々と協力して、助けを必要としている家族に贈る食べ物を集める活動です。

米国では、イリノイ州のライオンズが「Feed My Starving Children」(飢えに苦しむ子どもたちに食べ物を)というNPOを支援しています。この団体は、世界で最も貧しい地域で、栄養失調の子供たち向けに特別に配慮された、完全栄養食を作っています。

どの地域社会にも、それぞれの事情に応じた貢献の方法があります。

「明日のことは誰にも分かりません。ライオンズが支援した子供が、将来この国の指導者となる人物に成長する可能性だってあるのです」と、チュアは話します。「私たちの支援で子供たちの健康状態が改善され、より良い教育を受けられるようになれば、彼らが現在陥っている貧困から抜け出す力がつくはずです。そうすれば、人生をより良い方向に変えることも夢ではなくなります」


あなたのクラブでも食料支援事業を企画し、地域社会の中で支援を最も必要としている人たちに、希望と喜びを届けましょう。あなたに最も合った奉仕事業プランナーを選び、活動を始めるために必要なリソースを私たちのウェブサイトで見つけてください。


ジョーン・ケアリーはライオン誌の編集補佐です。