世界中のライオンズが、がんに苦しむ子どもたちの生活の質を向上し、世の中の認識を高めるための道を探しつづけてきました。この取り組みはライオンズクラブ国際協会が小児がんの分野で奉仕する呼びかけをしてから始まった新しい重点分野であるため、困難はたくさんあります。
私たちの目標はがんと闘う子どもたちにより良いチャンスをつくること。
「愛は行動力の根拠であり結果である」ということわざがあります。308B1地区のライオンたちは小児がんの分野において大変な労力を払っていますが、それは「心を込めて奉仕する」という地区のビジョンにもとづいています。このビジョンは成功のカギとなりました。私たちのちいさなヒーローたちである小児がんの患者たちに希望という贈り物をもたらすための資金づくりに愛が注がれてきたからです。
奉仕の一環として私たちはがん病棟を訪ね、髪を寄付し、医療資金を提供し、認識を高めるためのキャンペーンを行なっています。さらに私たちは、がんと闘っている子どもたちを励まし希望を与える贈り物として、子どもたちが安心して笑っていられる環境づくりを選びました。
ロナルド・マクドナルドハウス(RMH)には短期滞在者のために特別に設計された部屋が19あり、マレーシア国民大学病院(HUKM)で治療を受ける子供たちのための家から離れた第二の我が家となっています。非政府組織であるため、屋根の雨漏りを直したり遊び場を作ったりなどの施設の向上のためには資金が必要です。
ソーシャルメディアとチャットグループを通して、私たちの地区はRMHに滞在しているがんを患う子供たちとその家族に有益な環境を提供するための資金の必要性を訴えました。多くのクラブから参加した38人のライオンズからなる委員会がつくられ、雨漏りのする屋根の修理、金属のデッキがあるイベント会場の建設、ライオンズ・ワンダーランドという名前の真新しい遊び場の建設などの計画に携わりました。
私たちはチームをライオンズ・ホープ・ブリゲード(ライオンズ希望隊)と名づけました。その名の通り、私たちの目標はがんと闘う子どもたちにより良いチャンスをつくること、そして、ライオンズの支援を通して、痛みと苦しみを負った子供たちを笑顔にすることです。計画が公表されてすぐ、私たちの地区のライオンズはクラブの募金プロジェクトを企画し、ライオンズ・ホープ・ブリゲードのための資金調達活動を始めました。私たちは様々なところから募金をいただきました。
ライオンズ・ワンダーランドは活気に満ちたライオンの色と現代的なデザインでRMHに住む子どもたちを魅了し、多くの人々の注目を集めました。ライオンズ・ワンダーランドができてからというもの、笑顔と笑い声が絶えることはありません。
コロナウイルス(COVID-19)の影響で国全体がロックダウンされる前、私たちは、子どもたちとその家族が参加したイベントエリアでのパーティーへの招待をRMHから数多くいただいたものです。このイベントエリアが私たちのちいさなヒーローたちにどんなに多くの幸せをもたらしたか、そしてバースデーケーキのろうそくを吹き消したときの子どもたちの笑顔を思い浮かべる時に私たちが感じる喜びは、言葉で言いあらわすことはできません。
このプロジェクトは、2020年2月14日の正式な立ち上げのときに、女性家族地域開発副大臣の 指揮で行われました。RMHでのプロジェクトは終わりましたが、ライオンズ・ホープ・ブリゲードはがんの子供たちに意味深い贈り物をつくり、届け続けています。
ヘレン・ケラーが言った中で私の好きな言葉のひとつは、子どもたちへの私たちの奉仕を言いあらわすのにぴったりです。「世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、目で見たり手で触れたりすることはできません。それは、心で感じなければならないのです」
ライオン・ステラ・フーはクアラルンプール市ライオンズクラブのメンバーであり、マレーシア308B1地区の小児がん委員長です。