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グローバル・アクション

テキサス小児病院のグローバルホープが、LCIFとライオンズクラブと連携して小児がんと闘う

ライオンJoseph Lubega医師 2021 年 05 月 21 日
グローバルホープ医療施設のムラゴ病院での治療完了後に、ライオンから「勇敢さを称える表彰状」を受け取る小児がん患者。

大きな問題に立ち向かうには、並外れた解決策が必要です。自分の子供にがんの診断が下された時、親や家族にとってこれ以上に困難な状況はありません。迫り来る理不尽な死を想像した時の絶望感は、底知れないものでしょう。

グローバルホープとそのパートナーは、アフリカの小児がん患者の死は避けられないものではない、ということを示してくれました。

サハラ以南アフリカでは、毎年何十万人もの子供たちとその家族が、この悪夢のような現実に直面しています。そしてこの地域の小児がん患者の90%以上が亡くなっています。しかしながら、子供たちの死、そして子供を失った家族の大きな悲しみは、決して避けられないものではないのです。北米をはじめとした高所得国では、小児がんと診断された子供の80%以上ががんを克服しています。

サハラ以南アフリカの小児がん患者に命を救う治療をもたらすこと、それが米国のテキサス小児病院ならびに小児がん治療における最大級かつ最上位の医療機関であるベイラー医科大学のプログラム「グローバルホープ」の使命です。このグローバルホープにパートナーとして協力しているのが、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)とライオンズです。

グローバルホープでは、サハラ以南アフリカの小児がん患者の生存率を系統的に向上させていくことに焦点を絞っています。保健省や外部医療機関、医科大学、ブリストルマイヤーズスクイブ財団やLCIFなどの慈善団体とのパートナーシップを通して、グローバルホープはボツワナ、マラウィ、ウガンダに住む何千人もの小児がん患者が、医療機関でがん治療を受けられるように支援しています。そしてグローバルホープの医療施設における小児がんの治癒率と患者の生活の質は、劇的に向上しました。

ウガンダの幼い小児がん患者

グローバルホープとLCIFのパートナーシップにより、ウガンダのムラゴ病院で治療を受ける幼い小児眼がん患者。

しかしながらアフリカに住む小児がん患者の大半は今も、訓練を積んだスペシャリストや、診断を下すための施設、がん治療薬や他の治療方法にアクセスできない状況に置かれています。サハラ以南アフリカのほとんどの国では、必要不可欠な小児がん治療を受けられる患者は20%にも達していません。

アフリカでさらに多くの小児がん患者を治癒させるために、グローバルホープは2019年にLCIFおよびライオンズとの連携を開始しました。LCIFの支援を受けるライオンズは、世界中で健康関連の問題に取り組み、その成果として、4億人以上の人々が視力を回復向上させています。1990年以来、LCIFの視力ファースト交付金プログラムは、112の低中所得国において失明の治療と予防の支援をしてきました。ライオンズのこれらの記念すべき成功は、保健当局との連携と地域社会の動員、ならびに眼科医療センターの建設や装備や、眼科専門医の研修、眼科疾患用医薬品の提供への3.7億ドル以上の投資によって達成されています。このような献身的奉仕こそが、グローバルホープの使命実践の力となっているのです。

このグローバルホープとLCIF間のパートナーシップは、ライオンであり、小児がん専門医でもある私にとって非常に嬉しいものです。それ以上に重要なのは、アフリカの多くの子供達とその家族にとって、これが転換点であるということです。ライオンズは、奉仕の精神をもって仕事をし、グローバルホープに関連したアフリカの小児がんセンターに変化をもたらしています。アフリカの子供達に、無限の希望をもたらす新たな時代の到来なのです。この重大な問題に、またしてもライオンズがその奉仕精神を惜しみなく発揮する姿は、心を湧き立たせてくれます。

サハラ以南アフリカでLCIFとグローバルホープが連携して小児がんと闘う事業の詳細は、lionsclubs.org/GlobalHOPEでご覧いただけます。


ライオン Joseph Lubega医師は、テキサス小児病院ならびにベイラー医科大学のグローバルホープ・プログラムの小児血液腫瘍科専門医です。Lubega医師は、ウガンダのカンパラ・ニューセンチュリー・ライオンズクラブの会員でもあります。

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