適切な支援方法を見つけるのは簡単です。
流行遅れになることのない「思いやり」
オーストラリア南部のアデレード・ライオンズクラブは、周囲の人々が本当に必要とすることに注意を払い、それに基づいて行動することで、思いやりを示しました。このクラブは、グローバル重点分野の1つにおいて革新的な奉仕事業を表彰するために創設された「思いやりは大切なこと」奉仕アワードを2020-2021年度に受賞しました。
私たちは、困難な状況にいる人々が笑顔になり、安心感を得てくれることを願いました
相手の立場になる
自分ががん治療を受けたことがなければ、がん治療を受けている人をどのように助けられるかはわからないものです。2016年にアデレード・ライオンズは、がんの治療を受けている女性のブログを読みました。この女性は、家族や友人からの贈り物に感謝しているものの、それらの多くは自分の体調に適していないと書いていました。贈られた花やキャンディーは、その匂いで吐き気を催したり、肌を刺激したりするのです。
そこで、ライオンズは「私の声を聞いて!(Hear Me Roar)」プロジェクトをその年に始めました。
この取り組みは、多くのがん患者や他の病気で闘病中の患者が感じる痛みや不快感、孤独を和らげることを目指したものです。患者にとって本当に役立つもの、孤独を和らげるものを提供できるようにライオンズは考えました。
そして、患者の化学療法点滴がこすれないようにシートベルトに取り付けるハート型クッションや点滴用枕など、がん患者向けのケアパッケージの作成を開始しました。
間もなく、このプロジェクトは、病院の他の患者にクッションを提供したり、児童養護施設にいる子供たちが愛されていると感じられるように、カラフルなハート型の枕を贈るなど広がりを見せました。
広がる思いやり
2018年、このクラブは若者の識字能力に関する問題への取り組みを開始しました。ライオンズは、年齢に応じた本を集め、分類し、ブックバッグに詰めて、オーストラリア全土の恵まれない若者たちへの配布を始めました。
クラブ会長のペトレア・ステイシーさんは、このプロジェクトがこれほどまでにパワフルな進化を遂げた理由はシンプルだと次のように語りました。「人生にはさまざまな課題があります。私たちは、困難な状況にいる人々が笑顔になり、安心感を得てくれることを願いました。彼らを支援し、彼らを思い、彼らが直面する困難を乗り越えるための希望と優しさをもたらしてくれる人々がいることを知ってほしいのです。
大忙しの裁縫作業
これまでに、このクラブは約3,000個のクッション、900個の点滴用枕、2,300のブックバッグ、1,000個の手作りのよだれかけやシュシュなどを提供してきました。このプロジェクトで7,000人を超える人々を支援してきたとステイシーさんは言います。
クッションなどは、年4回の大規模な製作会と数回の小規模な製作会に加えて個人で製作しています。クラブは、プロジェクトを支援するためにバーベキューなどの資金獲得イニシアチブを主催しています。
ステイシーさんは、たとえ作業が大変でも報われると言います。「感謝の手紙やメールを受け取ったり、クッションを抱えることで安心感を得ている子供たちの話を聞きました」
まさに私たちが望んだことです。思いやりには様々な形があり、限りもありません。
思いやりの事例
受賞したクラブはすべての会則地域の代表であり、ライオンやレオであることがいかに有意義であるかを示しています。受賞者一覧をご覧ください。
アンマリー・マニオンは、フリーライターで、シカゴ・トリビューン紙の元記者。ライオンズの優れた業績を執筆中。
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