受賞歴のある人道主義者である李吉女(イ・ギルヨ)博士はこのたび、誰もが切望するライオンズクラブ国際協会人道支援大賞を受賞し、ライオンズクラブ国際協会が李博士を表彰する運びとなりました。2020年6月29日、韓国ソウルで開催予定の表彰式で、李博士が母国である韓国全土で、医療の実践、医学教育、社会正義及び人道的事業の各分野において、長年にわたり献身的に活動してきた功績に対して、人道支援大賞が贈られます。
「ボランティア活動の喜びを知らない人は、人生というものを半分も理解していない」
医学部を卒業して産婦人科を開業した李博士は、医療を必要としているにもかかわらず、費用が高額であるために適切な治療を受けていない人が数え切れないほどいることに気づきました。そこで李博士は、他のクリニックでは要求される、保証金が払えない患者を受け入れるとともに、女性向けの無料子宮がん検診を始めました。女性の健康を守るケアを推進すると固く決意し、その信念に従って、彼女は現在も無料子宮がん検診を続けており、これまでにこの子宮がん検診を受けた女性は13万人を超えています。
李吉女博士は次のように話します。「どんな人の命も価値のないものはなく、誰にでも生きる権利があります。医療サービスは経済的に余裕のある人だけに限定されるものではありません。私は、健康的な生活を送る機会をすべての人に提供することを自らの使命、ビジョンと考えています」
1958年、彼女は仁川に嘉泉医科大学吉病院(現在の名称)を設立しました。この病院は今では病床数1500床を超える規模に拡大し、韓国最大級の病院となっています。李吉女博士は、人道的な活動を全世界に広げてきました。1993年にはハンセン国際協力後援会を設立し、ベトナムでハンセン病患者を支援しました。また、ベトナムでは専門学校も開設し、退役軍人の家族を支援しています。ベトナムでの活動をきっかけに李吉女博士は心臓病患者の支援活動を始め、以来30年以上にわたり、モンゴル、フィリピン、李吉女博士が嘉泉吉財団の会長も務めているカザフスタンなど、発展途上国17か国の子供たち432人に対して、心臓手術を無料で提供してきました。
李吉女博士は、文化発展の促進、教育と医療に対する女性の権利の擁護、医学分野でのキャリアを目指す学生たちに奨学金を提供していることなどで、ライオンズクラブ国際協会に認められています。また彼女は、韓国に対して「目覚ましい功績を挙げた」人物に大統領から授与される勲章や名誉勲章など、多くの賞を受賞しています。
李吉女博士はまた、次のように話します。「私たちは自分自身のためだけでなく、助けを必要としている人のためにたゆまぬ努力を続けなければならないと、強く信じています。ボランティア活動は、純粋な動機に基づいて、他者を第一に考えるものでなければなりません。家族、近隣の人々、人命を尊重することが、私の医療行為の根底を成す基盤です。医療のプロなら、地域、宗教、人種に関係なく、愛とボランティア精神をもって人々に手を差し伸べるべきです」
表彰式にはライオンズクラブ国際会長ジュンヨル・チョイが臨席し、李吉女博士に賞を手渡す役目を務める予定です。チョイ国際会長はこう話します。「世界中の140万人のライオンズを代表し、表彰式でプレゼンターを務めることを楽しみにしています。李吉女博士はライオンズと同様に、そのご活動で人々の人生を変えています。だからこそ私たちは李博士と博士の大切な人道的事業を支援することを誇りに思います」
李博士は、マザー・テレサ、ジミー・カーター元米大統領、ノーベル平和賞受賞者のデニス・ムクウェゲ博士など、輝かしい功績を誇る歴代受賞者のリストに加わることになります。
李吉女博士、おめでとうございます。あなたが残した人道的事業のレガシーは、何世代にもわたって受け継がれることでしょう。
ライオンズクラブ国際協会人道支援大賞 の詳細と過去のすばらしい受賞者のリストもご覧いただけます。