患者の症状を治療することと、一人の人間として治療し、彼らのニーズを理解して思いやりのあるケアを提供することは異なります。韓国・釜山のチョイ・ヨウンシック教授は、これまでのキャリアのすべてを教育、医療革新と研究、ボランティア活動、そして援助を必要としている人々への支援に捧げてきました。
奉仕と思いやりを通して、大きなことを成し遂げることができます。
その人道奉仕への献身と医療における世界的貢献により、ヨウンシック教授は2021年度ライオンズ人道支援大賞を授与されました。この特別な賞の授与式は、第103回ライオンズクラブ国際大会期間中の2021年6月28日に配信されました。
ライオンズ人道支援大賞は、国際協会の最も栄誉ある賞であり、賞賛すべき人道奉仕活動を行っている個人や組織に授与されます。授賞と同時に、ライオンズクラブ国際財団 から25万ドルが交付されます。ヨウンシック教授は、マザー・テレサ、ジミー・カーター元米大統領、ノーベル平和賞受賞者のデニス・ムクウェゲ博士など、輝かしい功績を誇る歴代受賞者のリストに加わることになります。
特別なセレモニーで、ライオンズクラブ国際協会のジュンヨル・チョイ国際会長がチョイ・ヨウンシック教授を表彰し、次のように述べました。「世界中の140万人を超えるライオンズを代表して、この賞を贈呈できますことを光栄に思います。ライオンズと同様に、あなたのご活動が人々の人生を変えています。だからこそ私たちは、あなたとあなたの大切な人道奉仕活動を支援することを誇りに思っています」
ヨウンシック教授は、高神大学医学部を卒業しました。彼の人道奉仕に対する情熱は、彼のメンターである張起呂(チャン・ギリョ)博士を見たときに湧きあがりました。張博士は、韓国の外科医で教育者、人道主義者で、朝鮮戦争下の1951年に福音病院を創設しました。
張博士の他者への思いやりに満ちたケアの精神を受け継いで、ヨウンシック教授は、1996年にインドのバンガロールに派遣された医療チームの一員として医療のボランティア活動を始めました。その後、彼らはフィリピンの僻地トゥゲガラオ地域に派遣され、2012年以来、ヨウンシック教授と彼のチームは困窮した患者に無料で治療を提供しています。また、ヨウンシック教授は、医療サービスの間にその地域で多くの甲状腺患者に出会い、彼らを治療した後、トゥゲガラオの地元食材と甲状腺疾患との間の相関性についての調査も実施しました。
ヨウンシック教授の主導の下、高神大学福音病院はカザフスタンのアルマトゥイとアスタナに、それぞれ2015年と2016年に海外健診センターを開設し、住民に無料で治療を提供しています。より効果的に地域社会への奉仕を続けていくことができるよう、アルマトゥイの医師グループがトレーニングと教育のために福音病院に招かれました。
2018年、ヨウンシック教授は高神大学医学部の学部長および福音病院の理事に任命されました。彼の指導の下、医療チームは2018年と2019年にベトナムのハノイを訪問し、診察や治療を受けることができない住民に医療サービスを提供しました。新型コロナの世界的パンデミック以前に、ヨウンシック教授は、遠隔医療のメリットと、どのようにすればテクノロジーが保健医療への安全なアクセスを提供できるかを認識していました。高神大学福音病院は、ハノイ医科大学と連携して2020年に遠隔医療センターを開設し、医療情報の共有の場を作りました。
医療研究の分野では、ヨウンシック教授は、甲状腺結節における超音波下細針検査の有用性について、国内で初めて韓国内分泌学会誌に論文を発表しました。同時に、彼の研究は、触診できる結節だけが超音波検査ではなく細針検査の対象であった当時、画期的なものでした。この研究に基づいて、ヨウンシック教授は現職者研修の講義を通じて甲状腺結節の診断における超音波下細針検査の全国的な普及に貢献しました。
その研究によって、ヨウンシック教授は、韓国内科学協会および韓国甲状腺協会のアカデミックメダル、釜山医師会医療コンクールにおけるアカデミック・アワード、2019年の第12回がん予防デーでの大統領感謝状を始めとする数々の賞を獲得しました。
「ライオンズ人道支援大賞をいただくことができて、とても光栄です」ヨウンシック教授は述べています。「ボランティア、他の人々に対する啓蒙と援助によって地域と世界に模範を示すことは重要です」
ライオンズクラブ国際協会人道支援大賞 の詳細と過去の受賞者リストは https://www.lionsclubs.org/humanitarian-winnersでご覧いただけます。
シャウナ・シウダはライオンズクラブ国際協会のメディア広報上級スペシャリストです。
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