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奉仕の基盤

サザン・ペニンシュラ地域の公衆衛生のニーズに向き合う:SPLaShプログラムの拡充

シェルビー・ワシントン 2024 年 08 月 06 日

オーストラリアのメルボルン近郊、モーニントン半島のサザン・ペニンシュラ地域では、ホームレスの人々の増加が何年も前から深刻な問題となっています。家賃の高騰が続いているうえに供給される住宅の戸数も地域の人口に対して著しく不足しているため、路上生活を余儀なくされる人々の数は増える一方です。「住む家を失った人々が苦難に直面している姿をこの地域で見かけると、本当に心が痛みます。私たちが行動を起こし、助けを必要としている人々のために手を差しのべることが極めて重要です」と、元地区ガバナー(PDG)のスティーブ・ボイスは話します。

この事業が非常に重要であることは間違いありませんが、SPLaShプログラムではこれにとどまらず、助けを必要としている人々に膨大な支援とケアを提供しています。

この地域の住民への支援を長年継続している団体、Southern Peninsula Community Support(SPCS)によると、この地域には現在800人~900人のホームレスの人々が暮らしていると推定されます。SPCSは、増え続けるホームレスの人々への支援を目的として、地方自治体と協力し「Southern Peninsula Laundry and Shower」プログラム(SPLaSh)を発足させました。

SPLaShは、ホームレスとして暮らす人や深刻な貧困状態にある人を対象に、シャワーと洗濯施設を提供するものです。対象者が大幅に増加し続けていることに加えて、施設の下水排出能力にも制限があるため、以前からSPLaShを実施してきた施設では、現在のニーズに応えきれなくなってきました。さらに、サザン・ペニンシュラ地域では公共交通機関が貧弱なので、その建物まで徒歩で行くには遠すぎる場所にいる人々にとって、同プログラムを利用することはほぼ不可能でした。

そこで201-V3地区のライオンズは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)の人道支援マッチング交付金12,613米ドルを使ってSPLaShを拡充しようと提案しました。この交付金を移動式シャワー・ランドリー車の購入に充てたのです。この移動式シャワー・ランドリー車を導入すると、下水排出能力の問題が緩和されてプログラム1回当たりのシャワー利用可能回数が増える、事業の実施範囲を拡大できるなどの利点があるので、重要な課題の一部は解消されます。こうして同プログラムを拡充することで、2023年には360人がシャワーを浴びたり衣服を洗濯したりして、肉体的・精神的な衛生状態を維持できるようになると、ライオンズは予測しています。

この事業が非常に重要であることは間違いありませんが、SPLaShプログラムではこれにとどまらず、助けを必要としている人々に膨大な支援とケアを提供しています。ライオンズも他の組織から参加しているボランティアも、食事を提供しながら受益者と交流し、深いつながりを築きます。ライオンズはこうしたつながりを築きながら、個人や家族にメンタルヘルス、住宅、医療、法律関連の情報源を紹介します。このような活動を通して人間関係を育み、地域社会を構築します。スティーブ・ボイス元地区ガバナーは次のように語ります。「かつて路上生活をしていた人々の中には、その後安定した住居を見つけたり、当座の住まいとなる施設に移ったりする人が大勢います。その一方で、社会的な理由からSPLaShへの参加を続け、このプログラムで提供する物資の援助や食料給付の恩恵を受け続ける人もいます」。

世界中のライオンズは、食料や洗濯など、私たちの多くが当然のように利用している資源を利用できない人々が何百万人も存在することを認識し、そうした人々に奉仕するための画期的な方法を考え出そうと、日々模索しています。今回のケースもそうですが、LCIF交付金を通じて、ライオンズは地域社会を強化し、人々の生活を改善しています。その過程でライオンズが人間関係を新たに築くことで、地域のニーズを継続的に評価し、奉仕の影響力を拡大し、世界中で一人ひとりの人生を変えることができるのです。

ライオンズの人道支援事業を支援する、LCIFの人道支援マッチング交付金の詳細をご確認ください。


シェルビー・ワシントンはライオンズクラブ国際財団(LCIF)のコンテンツスペシャリストです。