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キャンプ・コアラで糖尿病との付き合い方を学ぶ

エリザベス・エドワーズ 2022 年 07 月 28 日

糖尿病は世界各地で蔓延している疾病であり、世界の隅々まで影響を及ぼしています。国際糖尿病連合(IDF)によると、糖尿病は 世界の死因の第8位であり、この慢性疾患を抱えて生活している子どもや10代の若者の数は、実に120万人以上と言われています。

本や観察から何かを学ぶことはできても、それを感情レベルで学び、経験するまでは、ただの情報でしかありません。

糖尿病と向き合いながら暮らしている青少年の場合、自分の病状のコントロールに苦労している人々が大勢います。糖尿病は青少年の肉体的な健康だけでなく、精神的、感情的な健康にも影響を及ぼします。10代の若者の中には、この病気をコントロールしようとすると不安になると話す人もいます。

オーストラリアのライオンズは、糖尿病を患う10代の若者を支援することが大事だと考え、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)に助けを求めました。LCIFは、この事業のために10,499米ドルのLCIF糖尿病交付金を支給しました。この交付金により、オーストラリアのライオンズは、 地元の1型糖尿病財団との協力の下に、 最近糖尿病の診断を受けた患者の家族と、医療従事者や教育者をつなぐ取り組みを進めました。 1型糖尿病の10代の若者が糖尿病の自己管理能力を身につけ、糖尿病キャンプを通じてピアサポート(患者同士の支え合い)を促進できるような、専門的なキャンプを企画し実施することを決めたのです。「キャンプ・コアラ」と銘打ったこのキャンプでは、食事、インスリンとグルコースレベルの管理、健康的なライフスタイルに関する授業が行われます。

このキャンプは、オーストラリアの南西部の海岸沿い、メルボルン郊外にあり、何千人もの青少年がキャンプを楽しむ、YMCA運営の美しいキャンプ場、キャンプ・ワイユナで行われました。201-V2地区とLCIFのライオンズの支援を受けて、1型糖尿病を抱える15歳~18歳の21人の若者がこのキャンプ場に滞在しました。

青少年が直面する問題を認識していたライオンズは、7日間のキャンプで参加者の自立心、自尊心、ポジティブなボディイメージ、感情面の健康を確実に改善しました。また、1型糖尿病財団のメンターがキャンプ参加者と1対1でつながり、精神面のサポートを提供しました。

キャンプ参加者は「ハッピー・ボブ」というアプリを使い、グルコースレベルをモニターするだけでなく、キャンプ参加者同士のプライベートなコミュニケーションもできるようになったので、友人関係を築くのに役立ちました。家族療法士のジョー・ソロヴィエイチェク氏は、キャンプ参加者とのバーチャルセッションを企画しました。同氏自身も1型糖尿病であることから、10代の糖尿病患者が日々直面する不安や一般的な問題、特に保護者との関係に関する問題についてよく理解しています。セッションの中では、年齢が上がるにつれて、子どもである患者本人に保護者がケアや責任を引き継ぐことが難しくなることについても触れられました。セッション終了後、参加者の多くが、「『話の分かる人』と話せてよかった」と感想を述べました。

camp koala with kids lined up for food

また、ライオンズ会員であるロブ・アイトンは、ライフスキルのコーチングセッションを開催し、成功や自信を勝ち取るにはルールがあることを詳しく説明し、キャンプ参加者に心の健康の重要性を伝えました。

「本や観察から何かを学ぶことはできても、それを感情レベルで学び、経験するまでは、ただの情報でしかありません」とアイトンは話します。

キャンプ参加者の若者たちはまた、1週間の体験をさらに充実させて、レーザータグ、ボートクルーズ、アドベンチャーパーク探検などのアクティビティも楽しみました。

campers enjoying outside activities

キャンプ参加者は、より自信をつけて、幸福感を高め、どんな状況でも精一杯生きていこうと決意して帰っていきました。

「たくさんの素晴らしい人たちに出会い、友人ができました。参加できて本当に感謝しています。感謝してもしきれません」と、キャンプ・コアラの参加者は話します。

ライオンズは、このキャンプを2022年7月にも開催する予定です。

LCIFからの糖尿病交付金により、ライオンズは既存の糖尿病センターの強化、スクリーニング検査の実施、糖尿病医療従事者向けの研修の実施などが実現でき、人々が糖尿病治療をより受けやすい体制を整えることができます。糖尿病交付金はまた、キャンプ・コアラなどの青少年キャンプや静養所の資金としても活用されます。青少年が仲間たちとつながり、人生を変えるような経験をすることができるように支援します。糖尿病助成金を申請して、糖尿病に苦しむ人々の人生を変えましょう。

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エリザベス・エドワーズは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のコンテンツスペシャリストです。

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