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明日はもっと明るい:視力を取り戻したジョイス

シェルビー・ワシントン 2024 年 10 月 21 日

ザンビアのムンブワ県カユムウェユムウェに暮らす6歳の女の子、ジョイス・チクワマちゃんには、生まれつき右目にできものがあり、それは年を追うごとに悪化してきました。彼女の母親が最初にそのできものを診察してもらおうと医者に連れて行った際、目に母乳をさせばできものは消えるという、誤った助言を受けました。当然効果がなく、できものは瞳孔に届きそうな大きさにまでなったので、視力に影響が出ました。ジョイスちゃんは成長し言葉が話せる年齢になると、目の中に何があるのかと周りに尋ねるようになり、痛みを訴えることもしばしばでした。ほどなくして彼女の目の痛みはますます頻繁になり、字を書いたり遊んだりするのが難しくなりました。

Joyce Chikwama

仮にこのパートナーシップと出会っていなかったら、私たちだけではジョイスに必要な治療を受けさせることはできなかったでしょう。交通費も医療費もすべて援助してもらいました。本当に心から感謝しています。

カユムウェユムウェの多くの人々の例にもれず、経済的な制約のためにジョイスさんの両親は子どもたちに治療を受けさせる余裕がなく、苦しい思いを抱えていました。幸いなことに、ライオンズ・エイド・ザンビア(LIAZ)、末日聖徒チャリティーズ、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)の三者が連携し協力したことで、ジョイスちゃんはザンビア大学付属教育病院(UTH)に紹介され、治療を受けられるようになりました。この革新的なパートナーシップにより、毎日の診療、目の健康に焦点を当てたラジオ番組、眼科医療サービスに関する意識向上キャンペーン、専門的な眼科医療や治療の紹介が実現しました。

「視覚障害は、それによって直接的・間接的に影響を受けている人々の幸福に対して壊滅的なダメージとなる恐れがあります。この事業は眼科医療システムを強化するもので、アウトリーチ活動や固定の施設において、大人にも子どもにも眼科医療サービスを提供しています。ジョイスちゃんをはじめ大勢の子どもたちに、小児眼科の専門的なサービスを受けてもらえる体制を整えました。これによって子どもたちの視力を維持し、結果として優れた能力を発揮してもらえる可能性が広がります」と、LIAZのニコラス・ムタレ事務局長は語ります。

ジョイスは表皮嚢腫と診断されて治療が行われ、切除手術も無事成功しました。彼女の母親であるリネット・チクワマさんは、次のように振り返ります。「仮にこのパートナーシップと出会っていなかったら、私たちだけではジョイスに必要な治療を受けさせることはできなかったでしょう。交通費も医療費もすべて援助してもらいました。本当に心から感謝しています」。

手術後、ジョイスちゃんは6歳の子どもらしく、明るく元気に過ごしています。おままごと、お絵かき、字を書くことなど、大好きなことを何の苦痛もなく楽しんでいます。「痛みも不快感もなくなり、一日中友達と自由に遊んでいる姿を見ると、すごく幸せです」と、リネットさんは話します。

また、カユムウェユムウェの地域社会もライオンズの奉仕事業の恩恵を受けています。学校と診療所が新たに開設されたのです。彼女の母親は、ジョイスちゃんがようやく学校に入学できるようになったことを非常に喜び、次のように語ります。「あの子には明るい未来が待っています。できものに悩まされることはなくなったので、やっとカユムウェユムウェ小学校に通わせることができます。あの子がこれからどんな人生を歩むのかを見守るのが、楽しみで仕方ありません」。

ライオンズが視力保護を組織の使命と捉えて長年取り組みを継続していることについて、元国際理事のヘイスティングス・エリ・チティ博士は次のように説明します。「1925年、ヘレン・ケラーは『盲人のために暗闇と闘う騎士』となるようライオンズに呼びかけました。それから100年近く、ライオンズは視力保護の取り組みを支援し続けています。パートナーである末日聖徒チャリティーズ、LIAZ、LCIFからの協力を得て実現したこの事業は、ライオンズとしてこの挑戦を支持し、ライオンズのモットーである『われわれは奉仕する』を強調していくという決意の証です」。


シェルビー・ワシントンは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のコンテンツスペシャリストです。