ホセ・アンドレス氏は、ミシュランの星を獲得した、世界的に有名な芸術家肌のシェフで、「Agua Viva」「Bazaar Meat」「Pigtail」など、受賞歴のあるレストランのオーナーでもあります。野心的なクリエイターである同氏が独創性を発揮するのは、今や厨房の中だけではありません。料理本を完成させ、家族と一緒に旅する様子をビデオ配信チャンネルのDiscovery+でストリーミング配信し、「Longer Tables」というポッドキャストの配信にも取り組んでいます。その上、それ以外の時間とエネルギーを人道支援活動に注ぎ込んでいます。同氏は非営利団体「ワールド・セントラル・キッチン」を設立しました。この団体は、世界各地で災害が発生すると、それに対応して、危機に直面した人々に新鮮な食事を提供しています。そのため、2023年度ライオンズ人道支援大賞はホセ・アンドレス氏に授与されることとなりました。授賞式は2023年7月10日に第105回ライオンズクラブ国際大会の場で行われる予定です。 なお授賞式には、ワールド・セントラル・キッチンのエリン・ゴアCEOが、アンドレス氏に代わって出席する予定です。
アンドレス氏は、料理の分野で高く評価されているだけでなく、人道的な取り組みにおいても行動的な人物であり、想像を絶するような困難に直面した場合でも、人が立ち直るために大きな助けになるのは、まず食べることだということを本当に世界に示しています。
料理に心を込めるのは、アンドレス家の伝統です。野心的なクリエイターであるアンドレス氏は、スペインの自宅キッチンで両親と一緒に料理の旅を始め、やがて、世界的に有名なレストランの1つ、フェラン・アドリア氏の「エル・ブジ」(El Bulli)で本格的な修業を始めました。
その後1991年に米国に移住したアンドレス氏は、斬新なスタイルのレストランを数十店舗も経営してシェフを務める一方、世界各地の危機に対応して新鮮な食事を提供する国際的な人道支援団体「ワールド・セントラル・キッチン」を通じて、食の力によって世界を変え続けています。
同氏がワールド・セントラル・キッチンを設立したのは2010年ですが、人々のお腹だけでなく心も満たすことを目指してのことでした。この非営利団体はしばしば最前線に立ち、危機に直面した人々に新鮮な食事を提供する一方、地域主導の解決策に基づいた、強靭な食料流通システムの構築に取り組んでいます。これまでに、同団体は世界中で栄養価の高い食事を3億食以上も提供しています。
ライオンズ人道支援大賞は国際協会の最も栄誉ある賞であり、賞賛すべき人道奉仕活動を行っている個人や組織に授与されます。授賞と同時に、今後の人道奉仕活動の資金として、ライオンズクラブ国際財団 から慈善団体に最大25万ドルの交付金が交付されます。アンドレス氏は、マザー・テレサ、ジミー・カーター元米大統領、ノーベル平和賞受賞者のデニス・ムクウェゲ博士など、輝かしい功績を誇る歴代受賞者のリストに加わることになります。
「アンドレス氏に本賞を贈呈できますことを心から光栄に思います。同氏のご活動は人々の人生を変え、世界に大きな影響をもたらしています」と、ライオンズクラブ国際会長 ブライアン・シーハンは述べています。 「ライオンズは、すべての地域住民が栄養のある食べ物を手に入れられるように努力を続けています。アンドレス氏は、料理の分野で高く評価されているだけでなく、人道的な取り組みにおいても行動的な人物であり、想像を絶するような困難に直面した場合でも、人が立ち直るために大きな助けになるのは、まず食べることだということを本当に世界に示しています」
ライオンズ人道支援大賞の詳細と過去の受賞者リストは https://www.lionsclubs.org/humanitarian-winners でご覧いただけます。
ワールド・セントラル・キッチンについての詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます: https://www.wck.org/
ワールド・セントラル・キッチンの話をもっと詳しく聞きたいという方は、ボストンで開催される2023年ライオンズ国際大会に今すぐ登録しましょう。
ハンナ・ゼトルは、ライオンズ・インターナショナルのPRスペシャリストです。