「ライオンズクエストのようなプログラムを提供すれば、子供たちはそこで学んだスキルを一生ものの財産にすることができるでしょう」と、イリノイ州カルメット・シティのリンカーン小学校で生徒支援課責任者を務めるタマラ・ヤング先生は話します。「彼らは将来、私たちの地域コミュニティのリーダーになります。ですから、私たちは生徒たちに投資をしますし、彼らの人格形成に役立つカリキュラムを理解したいと願っています」。
子供に接する時には、その子の一面だけを見るのではなく、一人の人間として全てを見てあげることが重要だ。
2020年3月、同校はLCIFからライオンズクエスト地域パートナーシップ交付金として8,676ドルの支援を受け、ライオンズクエストの社会性と情動の学習(SEL)プログラムを導入しました。ライオンズクエストは、エビデンスに基づく包括的で普遍的な社会性と情動の学習プログラムを提供し、子どもも大人も感情を理解してコントロールするのに必要な知識、態度、スキルを学んで効果的に使い、他者に共感して建設的な人間関係を築き、責任ある行動ができるように支援します。これまでに、LCIFはライオンズクエスト交付金を360件以上、総額2千万ドル以上を提供し、このプログラムを米国と世界中で拡大し、確立してきました。
リンカーン小学校は、ライオンズクエストのプログラムを授業カリキュラムに取り入れるだけでなく、ライオンズ・インターナショナルと長年に渡って協力しています。元地域教育長と元校長は共にライオンズで、現職の職員にもライオンズの会員がいます。ヤング先生もその一人ですが、より多くの学校がライオンズクエストのようなプログラムを利用できるよう、LCIFへの寄付を呼びかけています。
「交付金を使ってプログラムを構築し、ライオンズクエストのカリキュラムの基盤を築くことができました。その結果、私たちは責任ある市民を育て、地域コミュニティの発展に貢献することができました」とヤング先生は語ります。
ヤング先生は教師の仕事を愛しています。教員として駆け出しの頃、ヤング先生は特別支援学級の生徒への支援に情熱を見出しました。これまでのキャリアを通じて、ケースマネージャーから現職へと経験を積み、ソーシャルワークを学んだ経歴を活かして社会性と情動の学習へのアプローチの形を作ってきました。そして、生徒たちを理解し、生徒たちに相互理解を教えることが重要だと信じていることが、ライオンズクエストを熱心に支援する理由の一つです。先生は、子供に接する時には、その子の一面だけを見るのではなく、一人の人間として全てを見てあげることが重要だと話します。
生徒たちの心、体、そして魂をも理解することが不可欠であると信じ、ライオンズクエストがその基盤を提供することができると考えています。さらに、ライオンズクエストを通じて、生徒たちが、自分たちの文化、人種、家庭環境をはじめとする様々な違いを受け入れられるよう支援しています。子供たちが自分自身も友達も一人ひとりが特別な存在であると理解することが大切だと考えているからです。
「生徒たちはプログラムから学んだことを実践し、それぞれの生活に活かしている」と、同校の教師であるサマンサ・サージスは話します。「子供たちが自分の気持ちを理解し、適切に行動している姿を、私もこれまでに何度も見てきました」。子供の感情的知性を養うことは非常に重要であり、学校生活を含むあらゆる場面での子どもの活躍を後押しします。ライオンズクエストとリンカーン小学校は、生徒たちの気持ちが正しく育まれるように段階的な支援を提供します。
オンライン学習に移行し、生徒と教師の意思の疎通に影響を与えた新型コロナのパンデミック期間中に、このプログラムが特に役立ったとヤング先生は話します。教師たちは、リモート学習の間、生徒たちがライオンズクエストの学習を継続して受けられるように支援しました。同校で数か月後に対面授業が再開された時に、ライオンズクエスト・プログラムを実施し、教室に返ってきた在校生やこれまで一度も教室で授業を受けたことのない生徒たちが新しい環境に適応できるよう支援しました。ライオンズクエストは、教師にとっても仕事の負担を軽減することに役立っています。この学校では、今も引き続きライオンズクエストをカリキュラムの中で重要なものとして取り入れています。
「ライオンズクエストは希望の贈り物です」とヤング先生は言います。「ライオンズクエストは、あらゆる場面で成功するために必要なスキルを生徒たちに与えるプログラムです。そして私たちの財団は、その希望という贈り物と、成功するために必要なツールを与えてくれるのです」。
シェルビー・ワシントンは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のコンテンツスペシャリストです。