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奉仕の基盤

キッズサイト・プログラムを拡大してコロンビアで人々の人生を変える

ジェイミー・コーニグスフェルド 2020 年 09 月 23 日

コロナウィルス(COVID-19)がライオンズの奉仕に影響を与えていますが、コロンビアのライオンズは、安全である限り努力を続ける決意です。パンデミックの前にキッズサイトコロンビアが達成した顕著な成果を考えると、コロンビアのライオンズが使命を負っているのは容易に想像できます。

ライオンズはLCIFから69,022ドルの交付金を確保し、視力検査用の機器を10台購入しました。

エステバンはそれまで、視力検査を受けたことがありませんでした。不思議な検査機器も見たのは初めてでしたが、それを持ち込んだライオンズは怖がらなくていいと、エステバンを落ち着かせました。彼は学校の友達と一緒に、視力検査を受けるために列に並び、簡単な指示に従いました。まっすぐ前を見て、機械の正面に現れる小さなウサギを探すのです。

エステバンの世界は変わろうとしていました。

自分の視力に問題があることに気づかない子供は大勢います。そうした障害が見逃されたままだと、子供たちはライフスキルの習得や学校での勉強で後れを取って苦しむ場合があります。加えて、眼疾患の中には、治療せずに放置していると、永久的な視力喪失につながるものもあります。

コロンビアの多くの地域で、こうした事態はよくあるものでした。眼科治療の施設がまったく存在しないからです。しかしライオンズは、この現実を変えようと立ち上がり、ライオンズ・キッズサイトコロンビアを発足させました。キッズサイトは米国で成功したプログラムで、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)が支援しています。なおライオンズでは、米国でのプログラムはキッズサイトUSAと呼ばれます。このプログラムは生後6か月の赤ちゃんから6歳の子どもまでを対象としていますが、ライオンズは可能な限り、高校3年生までの子供たちに検査を受けさせることを奨励されています。ライオンズは、問題を示しているリスク要因を検査し、さらに詳しい検査が必要な子供たちには眼科医を紹介します。

ライオンズは現在、600万人の子供たちに視力検査を受けてもらうことを目指して、このプログラムをコロンビア全土に展開中です。

ライオンズはLCIFから69,022ドルの交付金を確保し、視力検査用の機器を10台購入しました。引退した元検眼医でライオンズ・キッズサイトUSA基金のチェアパーソンである元国際理事のエド・コルデス医師は、コロンビアに行って研修を手伝い、さらに小学校やデイケア施設を訪問しました。118人の子供が視力検査を受け、うち20人が眼科医を紹介されました。エステバンもその1人です。

医師はエステバンが斜視で、両目の焦点がずれているために物が二重に見える状態にあると診断しました。矯正をしないまま放置すると、弱視になる恐れがあります。弱視は、目が正しい像を結べなくなる障害で、恒常的な視力喪失につながる場合もあります。エステバンは現在治療を受けているので、以前よりも物がはっきり見えるようになり、視力を失うリスクもなくなりました。

「いろいろな分野の専門家の皆さんが、当校に集まってくださったのは素晴らしい体験でした」と、ラ・アシエンダ高等学校の校長、インマクラダ・ソラーノ・デ・エルナンデス氏は話します。「皆さん志が高く、ご自分の専門分野に心血を注いでおられます。この地域の皆を代表して、心からお礼を申し上げます」

ライオンズはまた、人口の少ない地域にはサテライトクリニックを開設したいと考えています。途方もない課題ですが、コルデス医師は必ず実現すると意気込んでいます。「このプログラムに熱心に取り組んでいるライオンズがいるので、その熱意が周りに伝わって、強力な支援者が増えてきているんです」とコルデス医師は話します。

7ヵ月の期間に、ライオンズはキッズサイト・コロンビアプログラムで約2万5,000人の子供たちの視力検査を実施しました。3,000人以上が治療を紹介され、治療費はカリブ孤児基金(Fundación Oftalmológica del Caribe)とコロンビアの健康保険制度でまかなわれました。

LCIFからの支援を受けて、コロンビアのライオンズは視覚障害に力強く立ち向かっており、その影響力は強まる一方です。

LCIFは、ライオンズが自らの地域社会や世界各地で大きなインパクトを残す力を与える、交付金提供団体です。LCIFが受け取る資金の大部分は、ライオンズからの寄付です。この寄付金は全額、LCIFの交付金とプログラムのために拠出され、ライオンズの奉仕を支えています。

はい、私も寄付します

視力保護は、LCIFとキャンペーン100:LCIF奉仕に力を。 が特に注力している分野のひとつです。ライオンズと世界各地のライオンズクラブからの財務的な支援を受けて、キャンペーン100はライオンズが次のことを行う力を与えています。視力保護、青少年支援、災害援助、人道支援の各分野に関連する奉仕のインパクトを強化し、糖尿病の世界的まん延と闘い、拡大されたグローバル重点分野である小児がん、食料支援、環境保全においても重要な進展を実現します。


ジェイミー・コーニグスフェルドはライオンズクラブ国際財団(LCIF)のマーケティングコンテンツスペシャリストです。