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LCIFとUNODCがセルビアでのライオンズクエストプログラム拡大へ

アリエル・ディクソン

LCIF and UNODC Scale Up Lions Quest Programming in Serbia

ライオンズクラブ国際財団(LCIF)とUNODCが協力し合い、エビデンスに基づいた薬物防止教育であるライオンズクエスト普及に成功したことを足場に、ベオグラードのさらに10校の小学校を対象にライオンズクエストを拡大させるため、2018年9月、ライオンズクエスト研修が行われました。この専門能力開発ワークショップに参加することにより、教員たちは各自の学校でプログラム実施を指導できるよう準備を整えました。その目的は、ライオンズクエストの「思春期への対応」プログラムをセルビアでさらに広めるためです。

このプログラムの結果は、よくない誘いを断る生徒たちのスキル強化と薬物使用の減少へのめざましい影響を示すものでした。

ライオンズクエストは2014年から2016年にかけて、当初セルビアの21の小学校で試行され、ベオグラード中心都市自治体の1,300人の生徒たちに影響を及ぼしました。この試験的プログラムを通じて、教育者75人と全国的に認定されたライオンズクエストトレーナー3人が、プログラムの実施を継続的かつ持続可能なものとするためのリソースとなる準備を整えました。このプログラムはその効果を確認するため、厳密な監視と評価を受けました。このプログラムの結果は、よくない誘いを断る生徒たちのスキル上達にめざましい影響が確認されたほか、薬物使用の減少も示しています。プログラムの成功を見て、セルビアの教育省は正式にライオンズクエストを公認しました。

2018年に始まった拡大プログラムは、セルビアにおける当初の試験的プロジェクトの文化適合に向けた報告書で推奨されていたことに基づき、多少の変更を加えた実施方法が用いられています。提案された実施概要に従って、プログラムはさらにベオグラード中心部と市郊外の自治体の小学校10校で実施されますが、パイロットプログラムが1学年度で実施されたのに対し、拡大プログラムは2学年度にわたって実施されます。実施期間が長くなることによってより多くの授業が行われ、その結果より高い効果があげられると期待されています。詳細については、このプログラムについて取り上げたUNODCのウェブサイト:「UNODCとLCIF、学校を基盤とする防止戦略を通して薬物需要削減を推進(www.unodc.org/southeasterneurope、ミロス・ストヤノヴィッチとダイアン・サハキアンによる記事)」をご覧ください。

ライオンズ・クエストは、エビデンスに基づく青少年育成プログラムで、方法論的アプローチをもって生徒たちの心理社会的能力を高めることにより薬物乱用を防止するために必要な行動の基礎をつくることを目指しています。このプログラムは、セルビア共和国の教育・科学・技術開発省と協力して実施されています。

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アリエル・ディクソンはライオンズクラブ国際財団のライオンズクエストプログラム地域スペシャリストで、アフリカ、ヨーロッパ、中東、南アジアを担当しています。