LCIFとUNODC、西アフリカの学校へ共同事業を拡大
アリエル・ディクソン
2019年12月、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)と国際連合薬物犯罪事務所(UNODC)は、ライオンズクエストに関する共同事業をコートジボアールの中学校に拡大しました。生きていく中で直面する問題に対処する生徒のスキルを養えるよう、44人の教師がライオンズクエスト「思春期への対応」プログラムの活用に向けて研修を受けました。
これらの学校が責任を持って行うフィードバックは、プログラムの適合性を高め、地域に拡大していく上で不可欠なものとなるでしょう。
この地域では日々麻薬取引が増加しており、薬物が地元で手に入るようになってきているため、青少年が薬物使用その他の危険な行動に触れるリスクが高まっています。最近コートジボアールでは生徒の薬物使用に関する全国調査が行われ、薬物に手を染める平均年齢は13.9~14.7歳であることが分かりました。13歳までに1回以上の飲酒経験がある、と答えた生徒は半数近く(47.3%)に達しています。
このハイリスク集団における問題行動を減らすため、LCIFとUNODCはコートジボアールの教育省、現地ライオンズクラブと協力してライオンズクエストを実施しています。教育省と現地のライオンズは、カリキュラムを見直して現地での使用に適したものにし、コートジボアールの20の学校を選んで事業に参加させるため、精力的に取り組みました。これらの学校が責任を持って行うフィードバックは、プログラムの適合性を高め、地域に拡大していく上で不可欠なものとなるでしょう。このパイロット事業の一環として、教師たちが12~13歳の生徒を対象に2学年にわたるライオンズクエスト・プログラムを実施していきます。
アリエル・ディクソンは、アフリカ、ヨーロッパ、中東、南アジアでのライオンズクエスト・プログラムに関するライオンズクラブ国際財団の地域担当スペシャリストです。