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LCIFとUNODCが、地域の他の4カ国での優れた成果に基づきクロアチアでライオンズクエストを拡大

アリエル・ディクソン

LCIF and UNODC Expand Lions Quest to Croatia

2019年の9月から10月にかけて、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)と国連薬物犯罪事務所(UNODC)はクロアチアで、ライオンズクエスト「思春期への対応」プログラムの拡大を開始しました。パートナーシップを確立したLCIFとUNODCは、クロアチア政府科学教育省ならびに訓練教育庁(教育者向けの専門分野支援および諮問機関の役割を果たす組織)の協力を得て、5種類の能力開発ワークショップを全国各地で開催しました。オシエク市、ザグレブ市、リエカ市、ザダル市、スプリト市周辺の41の中学校から92人の専門家が集まり、研修を受けました。教育者たちは、LCIFが開発したライオンズクエストの実施方法を適用し、評価プロトコルに従いながら、各自が勤務する学校においてライオンズクエストのカリキュラムを実施する方法について、幅広い知識を得ました。研修を受けた教師は2019年11月、生徒へのプログラム実施を開始しました。

ライオンズクエストは薬物使用や危険行動の減少に効果的な戦略であると証明されています…

研修ワークショップはそれぞれ3日間の日程で開催され、指名された中学校から選抜された教師や教育者が参加します。こうしてワークショップに参加した人たちが、2年間にわたるプログラムを実施します。この実施サイクルと並行して、薬物使用防止の観点からこの事業の効果を評価するための包括的な調査研究も実施されます。向こう2年間で、2,500人以上の生徒がパイロットプログラムに参加し、そのうちの半数が直接的な治療介入を受ける予定です。パイロットプログラムから得られたフィードバックに基づいてプログラムは評価され、クロアチアの学校システムによりきめ細かく適合するように、さらに調整が加えられます。

ライオンズクエストは、エビデンスに基づいた社会性・情動学習プログラムで、青少年の薬物使用防止を目的としています。LCIFとUNODCが南東ヨーロッパでライオンズクエストを初めて開始したのは2014年のことで、それ以降徐々に、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビアへとパートナーシップを拡大し、140校以上の中学校で7,000人以上の生徒に影響を及ぼしてきました。ライオンズクエストはエビデンスに厳格に基づいた方法論に従っており、対象グループの薬物使用に関しては、薬物使用や危険行動を減少させ、規範的な信念に適切な影響を与えることが証明されています。このプログラムが国内で有望な結果を出していることを受け、クロアチアの科学教育省は、ライオンズクエストが国内の薬物使用予防戦略のさらなる拡大、すなわち、社会情動的スキルを育てる教育の拡大に有効であると考えています。詳細については、このプログラムに関するUNODCのウェブページの記述をご覧ください。UNODCとLCIFが推進している、学校ベースの予防戦略による薬物使用の需要の低減に関して、ミロス・ストヤノヴィッチとダイアン・サハキアンによる記事がwww.unodc.org/southeasterneuropeに掲載されています。

クロアチアでのプロジェクトの持続可能性と拡大を確実なものにするため、当地の専門家2人は能力開発の一環として、ライオンズクエストプログラムのトレーナーになるための集中的な研修を修了しました。研修を無事修了した2人は現在、クロアチア国内のライオンズクエストプログラムのトレーナーとして活動し、当地でのプログラムの持続可能性を支えています。

詳細情報


アリエル・ディクソンはライオンズクラブ国際財団のライオンズクエストプログラム地域スペシャリストで、アフリカ、ヨーロッパ、中東、南アジアを担当しています。