ライオンズクエストで研修を受けた教師の数、マケドニアで100人を突破
Ariel Dickson
ライオンズクラブ国際財団(LCIF)と国連薬物犯罪事務所(UNODC)ならびに北マケドニア共和国教育科学省は連携して、北マケドニアにおいてライオンズクエストの「Skills for Adolescence」(思春期への対応)プログラムの実施地域を順調に拡大し、中学校11校を新たにプログラムの対象に加えました。2018年10月、スコピエで開催されたライオンズクエストのワークショップに、実施対象の学校から教育者20人が参加しました。
ライオンズクエストは、北マケドニアにおいて現在の薬物使用防止に関する国家戦略を補完するものであり、地方自治体からも幾度となく注目され、歓迎されています。
参加者は、2018年11月から2020年6月の期間、各自が勤務する中学校で生徒たちにライオンズクエストの授業を行うためのプログラムの教材と効果的なファシリテーションのスキルについて、研修を受けました。現在までに、スコピエ、ヴェレス、クマノヴォ、ビトラの教育者がこの研修のワークショップを無事に修了しており、研修を修了した教師の数は増え続け、現在104名に達しています。
北マケドニアの教育科学省の代表者はこの研修を正式に開始し、薬物使用防止、主流の介入、効果的な政策における全国的な成果を発表しました。ライオンズクエストは、北マケドニアにおいて現在の薬物使用防止に関する国家戦略を補完するものであり、地方自治体からも幾度となく注目され、歓迎されています。
ライオンズクエストプログラムは、エビデンスに基づいた若年層への介入で、薬物乱用防止につながる行動がとれるようにするための基礎として、生徒たちに心理社会的能力を身に着けさせる方法論的アプローチに基づいています。LCIFとUNODCは北マケドニアで最初のライオンズクエストを、2015年に47校で試験的に実施し、全国の1450人以上の生徒に影響を及ぼしました。この試験的プログラムを通じて、教育者76人とライオンズクエストのトレーナー2人が、継続的かつ持続可能な実施のためのリソースとして、準備を整えました。この介入の取り組みが好ましい影響をもたらしたことから、ライオンズクエストの「思春期への対応」プログラムは、教育開発局と教育科学省の両方から承認されました。詳細については、このプログラムについて取り上げたUNODCのウェブサイ(www.unodc.org/southeasterneurope、ミロス・ストヤノヴィッチとダイアン・サハキアンによる記事)」をご覧ください。
事業の第2段階の一環として、教育者もフォローアップ研修を受け、LCIFとUNODCは、この事業に関するデータと評価の収集を続けていきます。教育者たちにとってこうした研修は、心理社会的学習(SEL)に関連する課題や、現代の若者が直面している、時流に沿ったトピックについて話し合う機会となっています。次回のフォローアップセッションは2020年4月に予定されており、現在のプロジェクト実施サイクルは2020年6月に終了します。
アリエル・ディクソンはライオンズクラブ国際財団のライオンズクエストプログラム地域スペシャリストで、アフリカ、ヨーロッパ、中東、南アジアを担当しています。